コインパーキングで「駐車券」無くしたらどう対応? 「駐車券紛失ボタン」押す前にすべきことは?
最大料金より高額請求なのはどうして!? 紛失料金が高いワケとは
駐車券の紛失料金はコインパーキングごとに異なりますが、どれも1日最大料金よりも高額な場合が多く設定されています。その理由はどこにあるのでしょうか。
そもそも、入庫した際に発券される駐車券には、そのクルマがコインパーキングに入庫した時間が記されています。
そのため、駐車券には入庫時間を証明するという役割があり、反対に言えば、駐車券がないと入庫時間の証明ができないことになります。
コインパーキングの利用者側からすると、駐車券を紛失してしまったとしても、おおよそ入庫時間は把握できているため、1日最大料金を超える高額料金を請求されるというのは、にわかに納得がいかないかもしれません。
しかし、コインパーキングの管理者側から見ると、駐車券を紛失した利用者が、実際よりも短い利用時間を申告する可能性を排除することができません。
入庫した時間が証明できない以上、管理業者側は「さっき駐車したばっかりなんですよ?(実際にはずっと駐車していた)」という事態を成立させないようにしなければいけません。
もし、これが成立してしまうと、駐車券を紛失したほうが得する場合ができてしまい、コインパーキングというビジネスそのものが成立しなくなってしまいます。

では、仕方ないと諦めて、精算機の「駐車券紛失ボタン」を押して高額な紛失料金を払うほかに出庫する方法はないのでしょうか。
駐車券を紛失してしまった場合にできる対応として、まずはコールセンターやインターホンで業者に相談してみることも大切です。
「駐車券紛失ボタン」を押すことは、駐車場が定めた高額な料金支払いに同意したということになります。
しかし、コインパーキングの管理会社によっては、管理人が入庫した時間を記録しており、実際に利用した時間の料金分の請求で済んだり、1日の最大料金を支払うだけで済んだりしたというケースもあるようです。
また、後日紛失したと思っていた駐車券が出てきた場合、紛失料金を支払ったときの領収書があれば、正規の料金との差額返金をしてもらえる場合もあります。
実際にコインパーキングの管理会社は「精算後に駐車券を発見した場合には管理会社などに連絡してください。その際には、発見した駐車券と支払い領収書をお手元にご用意ください」と話しています。
このように「紛失したと思っていた駐車券」と「当日支払った駐車料金(紛失料金)の領収書」のどちらかひとつでも欠けていれば差額返金には応じてもらえないことが一般的です。
いずれにせよ、駐車券はしっかりと保管し、紛失しないようにすることがもっとも重要です。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。














