複数人の乗車時に気をつけたい!? 「外気モード」はなぜ感染対策に有効? 効果的に「車内換気」する方法とは

新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、奈良県福祉医療部では移送車両での感染症対策についての資料を公開しています。

「ちょっとしたことが感染対策に」

 新型コロナウイルスの感染者が急増しており、いまだ収束の目処は立っていません。
 
 そんななか奈良県福祉医療部医療・介護保健局は、「感染の疑いがある人を車両で移送する場合の感染症対策」についての資料を公開しています。
 

感染対策に大事なのは「換気!」(画像はイメージ)
感染対策に大事なのは「換気!」(画像はイメージ)

 資料では移送用車両について、乗用車タイプや介護タクシーといったあらかじめ特別な感染症対策が施されていない車両を想定。

 そして車内換気について、以下のように説明しています 。

 まずエアコンは「外気導入」に切り替えて、最大風量の半分以上とします。

 次に、運転手側の窓と利用者側の窓をそれぞれ約5cm(こぶし1つ分)開けます。

 利用者の席は、1名なら運転手から離れた後部座席(助手席の後ろ、3列シートの場合は最後尾)に。複数の場合も、助手席は可能な範囲で避けるようにします。

 こうすることで、走行中に車内の空気が窓から排出されることが期待できます。

 資料では、常に行うべき基本対策としてこのようなエアコンの外気導入モードと窓開けに加えマスクの着用や、付加的な予防策として前後座席間のパーテーションも対策に挙げています。

 また移送終了後は、すべての窓を大きく開けて5分から10分程度換気した上で、車内の消毒や、特に利用者が頻繁に触れる箇所である車内の座席や窓、ドアノブ、手すりなどについて利用者を搬送するたびに消毒するなど、細かく解説しています。

※ ※ ※

 この資料は2021年7月に公開されたものですが、奈良医大の教授は、引用したうえでSNSに以下のように投稿しています。

「発信する側は『これは去年も発信したしな』と思っても、あなたが思うほど、相手は覚えていませんよ。

 正しい情報を、しつこく発信していきましょう」

 これに対してSNSユーザーからは「これすごい大事!」「特に送迎車などは注意しないと」「ちょっとしたことが感染対策に」「複数人でクルマに乗る時は換気に気をつけたい」といった声が寄せられています。

 新型コロナウイルスの再拡大を防ぐために、少しでもできる対策を取ることが大切です。

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