交換したほうがいいのはエンジンオイルだけじゃない! クルマに使われている多種多様な油脂類とは?

交換するべきオイルだけじゃない? 条件によっては故障リスクも

 前述のようにクルマに使用されるオイルにはさまざまな種類があります。よってその交換サイクルもそれぞれ違ってきます。

オイル交換の時期が表示されるクルマもある
オイル交換の時期が表示されるクルマもある

 特にエンジンオイルとブレーキフルードは他のオイルよりも高い頻度で、定期交換をおすすめします。

 エンジンオイルの交換時期は車種や乗り方によって差はあるものの、5000-10000km/回または半年-1年/回が目安になります。

 ブレーキフルードは、吸湿性があり、例え走行距離が短くても空気中の水分を吸収し性能が低下していきます。性能が低下したブレーキフルードは熱によって気泡が発生しやすくなり、クルマの制動能力を低下させてしまいます。

最悪の場合、ブレーキが全く効かなくなることもあり得ます。車検のタイミングで交換しておくと安心に繋がります。

なお、各油脂類の交換作業は専門の知識と適した工具が必要になるため、初心者の方は専門店にお任せするのが無難です。

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 オイルの中には、定期交換が必要ですがその頻度は低く、寿命が長いオイルもあります。

 クラッチフルードとDCTオイルです。

 クラッチフルードはブレーキフルードと兼用で使われますが、ブレーキほどの熱は加わらないので、その交換スパンも長くなります。目安としては50000kmまたは5年程度です。

 DCTオイルは、DCT搭載車両に必要となるオイルですので、おもにDCTの搭載例が多い欧州車や高級車が中心となってきます。DCTは劣化したオイルで使用し続けるとトラブルが起きやすくなるばかりか修理費も高額になります。30000kmから50000kmまたは3年から5年ごとには換えておくことが推奨されます。

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 基本的には、オイルは使用頻度や経年で劣化していくため、定期的な交換が必要ですが、中には交換することでトラブルに繋がるケースもあります。

 代表的な例が、ATF及びCVTオイルです。これらのオイルは10年などの長期間もしくは走行距離10万kmなどの長い走行距離に至る間、無交換の状態で交換をおこなうと、トランスミッション内部のパイプラインにスラッジが詰まり故障するリスクが発生します。

 新車から小まめに交換していれば問題ありませんが、中古車を選んだ際は注意が必要です。

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 前述のオイルも含めクルマには様々なオイルやフルードが使用されており、定められた期間に交換をしないとトラブルや事故に繋がるケースがあります。

 特に大きなトラブルに繋がりやすいエンジンとブレーキ周りのオイルには気を配っておきたいところです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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