トヨタ16代目「クラウン」ついに発表! 王冠・名コピーはいつから? フラッグシップ高級車約70年の進化を振り返る

「いつかはクラウン」…クラウンはあこがれの高級車に

 1983年発売の7代目は有名なキャッチコピー「いつかはクラウン」をひっさげて登場。東京ディズニーランドが開園し、ファミリーコンピュータが発売されたこの年、クラウンはすでに高級車の代名詞であり、あこがれのクルマになっていたことが分かります。

 そんなクラウンですが好景気の追い風もあり、1988年から1990年の国内販売台数ランキングでは8代目が月間販売台数で「カローラ」を上回る月もあるなど、年間販売台数では3年連続でカローラ、「マークII」に次ぐ3位になるほどの人気ぶりに。

 なかでも1990年は歴代クラウンで最高となる年間約21万台(シリーズ累計)を販売。コロナ禍前の2019年に最も売れた登録車は「プリウス」ですが、それでも年間12万5587台ですから、8代目クラウンの勢いが際立ちます。

2003年発売の12代目「クラウン」
2003年発売の12代目「クラウン」

 21世紀を迎えて最初に登場したモデルは通称「ゼロクラウン」と呼ばれています。2003年に発売されたこの12代目はそれまでの歴代モデルとは一線を画すほどの変化を遂げました。

 クラウンは、長く直列6気筒エンジンを改良して搭載されてきましたが、12代目はV型6気筒エンジンに。プラットフォーム(車台)もトヨタ「マークX」やレクサス「GS」とも共有されるものに刷新され、ボディもそれまでの直線基調から流麗でスタイリッシュなものへと変化しました。そしてエンブレムの書体も変更されています。

 この12代目は市場で好意的に受け取られ、以降のクラウンはスポーティな外観を継承していきます。

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 2018年発売の15代目は、トヨタ初のコネクテッドカーとして、先進装備の充実が一気に加速。

 その一方で、ボディサイズは全長4910mm×全幅1800mm×全高1455mmと、昨今大型化が進む国産車のなかで全幅は1800mmを超えず、日本の道路事情に根ざしたクルマとなっています。

 15代目の外観は、フロントグリルは先代のイメージを踏襲していますが、サイドビューはクラウン史上初めてCピラー部にも窓を設置し、左右で6枚の窓に。この結果、全体のフォルムはクーペ風のスタイルとなり、よりスポーティな印象で若返りを図っています。

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 クラウンは誕生以来、時代の変化にあわせて進化を重ねてきました。

 外観はもちろん、エンジンやトランスミッション、電子装備、ハイブリッド、安全性能などの新しい理論や技術を取り込んできた経緯は、そのまま国産車の歴史とも重なります。

 16代目が発表されましたが、トヨタのフラッグシップとしてのクラウンは、今後も進化が注目されます。

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