1955年に初代クラウンが誕生してから2022年で67年を迎えます。
　
　現行では15代目となりますが、2022年7月15日に16代目となる新型クラウンがワールドプレミアとなりますが、かねてから噂されている「SUV化」となるのでしょうか。

　2020年末から各メディアでは「セダン廃止でSUV化」という報道が相次ぎました。

　その後、2021年4月に中国で開催された上海モーターショーでは、クラウンの冠を与えられたSUV「クラウンクルーガー」とミニバン「クラウンヴェルファイア」を発表。

　その後、トヨタの中国における合弁会社の一汽トヨタから発売されました。

　クラウンブランドは中国市場でも長い歴史を持ち、1955年に初代モデルが日本で登場した後の1964年にトヨタはクラウンを中国に輸出し中国でも憧れの対象だったといわれています。

　また、クラウンクルーガーが発売された際に一汽トヨタの担当者は次のようにコメントしていました。

「クラウンブランドは、もはやセダンに限定されるものではなく、複数のカテゴリーのモデルをカバーし、深い伝統を持つ個性的な魅力を実現するブランドとしてアップグレードされました」

　このように日本と中国で長らく愛されてきたクラウンですが、初代発売から67年目に16代目へとフルモデルチェンジを果たします。

　2022年7月8日に公開された新型クラウンの特設サイトでは、新たなロゴをお披露目。

　さらにオープニングムービーでは「いつかはクラウン？」「SEDAN？SUV？」「終わりか、はじまりか」といった意味深なセリフが登場します。

　また、7月11日には「DISCOVER YOUR CROWN.」なるキャッチコピーとブロンズカラーの新型クラウンが新たにお披露目されましたが、この段階ではセダン、SUVのどちらかは不確定です。

　では、新型クラウンが本当にSUV化するとなれば、ユーザーはどのような印象を抱くのでしょうか。

　くるまのニュースでは前述のクラウンクルーガー発表時にアンケートを実施しています。

　SUV反対の意見は、以下のような声がありました。

「クラウンは日本を代表するセダンだったはず。王道のセダンからの撤退はあり得ない！売れればいいんじゃなくて、セダンを造り続けることこそがクラウンの本質だと思いますよ」

「クラウンはセダンであるべき、SUVはクラウンではない」

　一方で、SUV化に肯定的な意見としては次のようなものがありました。

「セダンよりSUVの時代だし妥当。クラウンユーザーに納得してもらえるSUVならいいと思う」

「クラウンの派生としてSUVが出るのなら賛成。そうでなく単にクラウンをSUV化なのであればいっそのこと名前変えてしまえと思います」

「SUV化自体は無しではないと思う。ただ「クラウン」というブランドを残したままより昇華する形になってほしい。ハリアーの高級感に負けるようであれば出すべきではない」

「クラウンエステートがあったように、必ずしもセダンである必要もないと思うため、ありだと思います」

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　コメントにあるようにクラウンのボディタイプは初代モデルからセダンのみだったわけではありません。

　初代クラウンでは、派生モデルとしてバンタイプ「トヨペット マスターライン クラウン バン」を設定。

　さらに、歴代モデルにはワゴンタイプの「トヨペット クラウン カスタム」、「クラウン ステーションワゴン」、「クラウンエステート」などをラインナップしています。

　3代目などでは、2ドアのハードトップ（後に4ドアハードトップが主流に）が設定されるなど、伝統を継承しながら時代の変化や市場の需要に適した戦略を展開してきました。

　新たに16代目として登場する新型クラウン。徳川15代続いた江戸時代から明治維新という近代化改革を迎えたように、新たな時代のクラウンがどのような姿で登場するのか、多くの人が関心を寄せています。