いま新車を買うなら「何」を考えるべき? 時代は「買えるクルマを買う」に変化? 消費者目線で考える買い方とは

クルマの購入は「即断即決」がキモ? 不満あれば買取相場高騰のすぐに?

 結局のところ、クルマをできるだけ早く手に入れるためには、できるだけ早くオーダーをいれるほかありません。

 ただ、通常、クルマのような高価な耐久消費財は「衝動買い」されることはめずらしく、ある程度の検討期間があるのが一般的です。

 例えば、インターネットやCMなどから漠然と情報を得る期間、気になるモデルを見つけて自発的に検索していく期間、試乗をしたり見積もりをとったりして具体的な検討をおこなう期間などがありますが、多くの場合、これらの期間はトータルで3か月から6か月程度といわれます。

 これはあくまで納期が1か月程度の場合の話です。もし納期が3か月程度のモデルだとすると検討する期間を2か月程度短縮する必要があります。

 高価な買い物なのでじっくりと検討したいと考えるのは当然ですが、できるだけ早く手に入れるためには即断即決も重要です。

新車の長納期化により中古車市場も相場価格が高騰している
新車の長納期化により中古車市場も相場価格が高騰している

 一方、新車の長納期化は中古車相場の高騰を引き起こしています。そのため、タイミングによっては新車購入時と近い金額で売却することも可能となっています。

 こうした状況を考えると、今の時代は「じっくりと検討に検討を重ねる」よりも、「ある程度妥協してでも即断即決」で購入し、納車後に不満点が多かったり、別のモデルに関心が出たりしたらすぐに売却することを検討するというのが合理的といえるかもしれません。

※ ※ ※

 現在、メーカー各社は納期の短縮化に向けてさまざまな努力をおこなっています。そのため、こうした状況は徐々に落ち着きを見せていくと考えられます。

 一方、電動化や自動運転の普及、新車のオンライン販売など、クルマを取り巻く事情は今後も大きく変化していくことが予想されています。

 めまぐるしく移り変わる世の中では、それぞれのユーザーが、既存の価値観にとらわれずに柔軟な思考をすることが求められています。

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