超ド迫力グリルの豪華セダン「紅旗・H5」初公開! 全長5m級レクサス「ES」サイズの内外装がスゴい! 中国で発表
2022年5月31日、中国の高級車ブランド「紅旗」はミドルサイズセダン新型「H5」を正式に発表し、販売を開始しました。
紅旗、新型ミドルサイズセダン「H5」発表 日本で乗るのにも便利なサイズ
中国の高級車ブランド「紅旗」は2022年5月31日、ミドルサイズセダン「H5」の新型モデルを正式に発表し、販売を開始しました。
紅旗は、中国で最初に誕生した自動車メーカー「第一汽車」が展開する高級車ブランドです。
最初のモデル「紅旗 CA72」が1958年に誕生して以来、多くの中国の要人に愛されてきました。
現在、紅旗では「Lシリーズ」と「Hシリーズ」の2つのシリーズをラインナップしています。
Lシリーズは初代モデルの流れを汲む保守的なデザインで、Hシリーズは伝統を重んじながらも、よりモダンな要素を加えたシリーズです。
Lシリーズは日本でいうところのトヨタ「センチュリー」のようなモデルで、現在はL5というモデルが紅旗全体のフラッグシップを務めています。
一方で、Hシリーズは複数モデルで構成される商品群となっており、古典的な従来のセダン形状に加え、SUVも複数取り揃えています。
また、パワートレインもガソリンだけではなく、ハイブリッド車やプラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(BEV)、燃料電池車(FCEV)などの電動化モデルも続々と投入されています。
日本においては、2021年2月に日本向けモデルの第1弾としてHシリーズ最高峰の「H9」が上陸し、販売を開始したことで話題となりました。
H9は同年5月には各種試験や保安基準への適合も済ませ、晴れて日本の自家用ナンバープレートが交付され、公道走行が可能です。
中国メーカー・中国製の乗用車が一般向けに販売されたのは、この紅旗 H9が初めての事例となりました。
2021年12月には大阪・難波に車両展示や商談スペースを設けた初のショールーム「紅旗エクスペリエンスセンター」をオープンさせ、日本における事業のさらなる躍進を見せました。
また、日本向け第2弾としてはミドルサイズSUV「HS7」も2022年3月に上陸し、H9同様、5月に自家用ナンバープレートが交付されています。
これら以外にも、H9のロングホイールベースモデル「H9+」や、イタルデザインがデザインを担当したSUV「HS5」、そして紅旗のフラッグシップモデル「L5」など、多種多様なモデルが日本で販売されています。
今回発表されたのは、紅旗 Hシリーズにおける中間モデルの役割を担う「H5」の新型モデルです。
初代H5は兄貴分である2013年登場のH7よりひと回り小さいセダンとして2018年に発表されました。
パワートレインは当初、6速ATと組み合わせられた1.8リッター直列4気筒ターボエンジンのみでしたが、2020年の年次改良では7速DCTと組み合わさった1.5リッター直列4気筒ターボエンジンモデルを追加。
1.8リッターモデルには新たに48Vマイルドハイブリッドシステムが搭載されました。
そして、2022年5月31日に中国にて発表、発売となった新型H5は、初代H5に比べるて内外装を一新。
エクステリアデザインは以前のスポーティさあるデザインから、2020年に発表されたH9以降採用された新たなデザインランゲージを採用しています。
重厚感のあるフロントマスクは、山奥にある滝をイメージしたグリルに、龍のヒゲから着想を得たメッキのガーニッシュが特徴的です。
近代的ながらも、ほかの高級車とは一線を画す、「中国らしさ」を全面に押し出したルックスがとても美しく、目をひきます。
リアデザインは最近の流行でもある「左右を繋げたテールライト」を上部に配置し、その下に左右それぞれの各種灯火類を延ばしたスタイルとなっています。
インテリアにおいては、フロント中央部に位置する縦型12.6インチディスプレイが特徴的です。
カーナビはもちろん、メディアやエアコンのコントロールもこのディスプレイ上で行える形となります。
ボディサイズは全長4988mm×全幅1875mm×全高1470mmとなっており、日本車と比較するとレクサス「ES」(4975mm×1865mm×1445mm)に近いサイズ感なのがわかります。
すでに日本で販売されているH9が全長5137mm×全幅1904mm×全高1493mmなので、全長を5m以下、全幅1.9m以下に抑えたH5は、H9よりも日本で乗りやすいボディサイズと言えるでしょう。
気になるパワートレインですが、新型H5は1.5リッター直列4気筒ターボエンジン+7速DCTと、新たに2リッター直列4気筒ターボエンジン+8速ATの2種類を用意。それぞれに新開発の48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載します。
日本での販売価格は398万円からを予定しているとのことで、日本国内で販売されている紅旗のラインナップのなかではもっとも手の届きやすいモデルとなります。
デリバリーは2022年7月以降順次おこなわれていくとのことで、紅旗シリーズのすそ野を広げるモデルになることは間違いないでしょう。