【野原ひろしの年収?】 600万円で買える新車はナニ? パパが気になるクルマは選べるのか

スープラと新型フェアレディZ どっちが安い?

 また、現金一括が難しければ、ローンを組んで分割で支払っていく方法もあります。

 年収が600万円の会社員であれば、ボーナスを除いたひと月の給与は50万円となり、額面給与である50万円より控除が引かれて、およそ80%程度が残るとすると、実際の手取りは約40万円です。

 月々支払うことになるローンの返済額は、手取りの約20%が適当とされるため、月々8万円程度が無理なく支払うことができる額となります。

 以上の計算から、3年ローン(36回)であれば288万円、5年ローン(60回)なら480万円が金利も含めた支払い額の上限となります。

 このことから、3年ローンではコンパクトカーである日産「ノート」の「X」(218万6800円)が月々およそ6万1000円の支払い、5年ローンだとトヨタのフラッグシップミニバンである「アルファード」の「S “Cパッケージ”」(468万1600円)が、月々およそ7万8000円の支払いになります。ローンを組んで発生する金利を考慮しても、現金一括と比較すると選べるラインナップは広くなるといえるでしょう。

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 また、近年利用者が増えている支払い方法として、残価設定ローンも考えられます。

 残価設定ローンとは、ローンを支払い終わった時点で残っているクルマの価値を残価とし、支払いの総額から残価を引いて残った金額を分割で支払う方法です。

 設定される残価率は車種によって異なり、基本的に社外秘であるためメーカーホームページなどでも正確な数値は公表されていないものの、一般的には3年で50%程度、5年で35%程度が残価率の目安となります。

 仮に残価率を50%に設定したとすると、年収600万円の人は、3年ローン(36回払い)で576万円、5年ローン(60回払い)なら960万と、1000万円近い予算を立てることができます。

 ただし、基本的に残価設定ローンの金利は高くなることが多くあります。

 そのため、ローンの総額は支払い可能な予算の9割ほどをラインとし、3年ローンでは518万4000円、5年ローンでは864万円以内に抑えるのがよいでしょう。

 残価率が50%で、ローンの支払い期間を3年に設定すると、トヨタ 「スープラ」の「SZ」(499万5000円)では月々6万9375円、レクサス「UX」の「250h “バージョンL”」(518万4000円)が、月々7万2000円の支払額となります。

 一方、5年ローンであれば一部の高額なモデルを除いたほとんどの国産車が対象となり、レクサスのSUVである「RX」のハイブリッドモデル「450hL」(796万円)が月々およそ6万6000円の支払い、トヨタの燃料電池車「ミライ」の「Z “アドヴェンチャードライブ”」(845万円)も、月々およそ7万円の支払いで購入することができるようになります。

※ ※ ※

 このシミュレーションのように、年収600万円の人が残価設定ローンを使えば、クルマ選びに困ることはほとんどないといえるでしょう。

 しかし、残価設定ローンには月々の支払額を抑えられるメリットもある反面、残価を補償するため走行距離の制限があったり、違法改造や事故などで修復歴が残ってしまうと、契約満了時に残価との差額を請求されることがあるなどのデメリットも存在しています。

 さらに、フルローンでは返済が終われば車は自分のものになりますが、残価設定ローンではクルマを返却してするか、残価を現金一括で買い取ることになります。

 現金一括・フルローン・残価設定ローンなど、クルマを購入する方法はいくつも考えられます。自分のカーライフや支払い能力に応じて、適切な購入プランを考えることが大切でしょう。

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