電動バイクレース『MotoE』2022年シーズン開幕 今季から全戦2レース制に 唯一の日本人ライダー大久保光選手は参戦2年目

2022年4月30日、5月1日に電動バイクレース『MotoE』の2022年シーズン開幕戦がスペインのヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで行なわれ、レース1、レース2でエリック・グラナド選手が優勝しました。日本人ライダーとして唯一MotoEに参戦する大久保光選手はレース1で6位、レース2は5位でした。

シーズン4年目、予選方式変更、全戦2レース制に

 電動バイクによって争われる世界選手権『FIM Enel MotoE World Cup』(以下、MotoE)の2022年シーズン開幕戦は、MotoGP第6戦スペインGPに併催で行なわれました。

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MotoE参戦2年目のシーズンを迎えた大久保光選手(#78)
MotoE参戦2年目のシーズンを迎えた大久保光選手(#78)

 MotoE(モト・イー)は今季、予選方式が変更となり、「Eポール」と呼ばれていた1人ずつ1周の予選方式から、MotoGPのように「Q1」、「Q2」に分かれて行なわれるものとなりました。2回のフリープラクティスで総合8番手以上のライダーはQ2進出が決定し、9番手以下のライダーはQ1からの予選となります。Q1でトップ2に入ることができたライダーはQ2に進出。つまり、Q2進出が決まった時点で10番手以内のグリッドが決まるというものです。

 金曜日、この新しい方式で予選が行なわれ、ミゲール・ポンス選手がポールポジションを獲得。MotoEに復帰したエクトル・ガルソ選手が2番グリッド、マッティア・カサデイ選手が3番グリッドを獲得し、大久保選手は3列目8番グリッドとなりました。

 今季から全戦2レース制となったMotoEは、開幕戦スペインでは土曜日のレース1、日曜日のレース2ともに各8周で行なわれました。

 レース1では1周目にトップに立ったカサデイ選手、2番手のガルソ選手、3番手のポンス選手が後方を引き離し、トップ争いの集団を形成します。その後、グラナド選手とドミニケ・エガーター選手が追いついたことでトップ集団は5人となりました。5人は電動バイク独特のモーター音と、スキール音を響かせながら接戦を繰り広げます。

 残り3周、13コーナーでカサデイ選手がポンス選手と接触して転倒を喫し、さらにカサデイ選手を避けたことでガルソ選手が6番手に後退。この13コーナーでトップに立ったグラナド選手がそのまま優勝を飾りました。

開幕戦スペインのレース2で優勝したグラナド選手(中央)、2位のポンス選手(左)、3位のマッティア・カサデイ選手(右)
開幕戦スペインのレース2で優勝したグラナド選手(中央)、2位のポンス選手(左)、3位のマッティア・カサデイ選手(右)

 最終ラップの激しい2位争いはエガーター選手が制しています。3番手はポンス選手でしたが、最終ラップにロングラップ・ペナルティ(=レース中、ランオフエリアに設定されたエリアを通過しなければならないペナルティ。ライダーはペナルティを消化したラップで数秒のタイムを失うことになる)を受け、これを消化しなかったため結果に3秒が加算され8位。最終的にマッテオ・フェラーリ選手が3位となりました。

 日曜日に行われたレース2では、レース中盤の4周目になると、レース1ウイナーのグラナド選手などの3人がトップ集団を形成。とくにポンス選手とエガーター選手は激しいトップ争いを繰り広げ、その背後でグラナド選手が2人の争いを静観します。

 迎えた最終ラップでは、2番手に浮上したグラナド選手がロングストレート後の6コーナーのハードブレーキングでポンス選手からトップを奪い、優勝を飾りました。2位はポンス選手、3位は最終コーナーでエガーター選手からポジションを奪ったカサデイ選手でした。

 開幕戦は、MotoE初年度の2019年から参戦を続けるグラナド選手がダブルウインを果たしました。一方、2020年、2021年チャンピオンのジョルディ・トーレス選手は今大会では表彰台争いに加わることができず、レース1で5位、レース2では7位で開幕戦を終えています。

大久保選手はレース2で5位フィニッシュの開幕戦

 MotoE参戦2年目のシーズンを迎えた唯一の日本人ライダー大久保光選手は、レース1ではスタートでやや出遅れたものの、7番手をキープ。ポンス選手が結果に3秒を加算されるペナルティを受けたことで最終結果は6位となりました。レース2では序盤から5番手につけ、5位でフィニッシュを果たしています。

今季導入されたQ1、Q2制の予選方式は「(新しい予選方式のほうが)いい」と大久保選手。Q2から挑んだ予選で8番グリッドを獲得した
今季導入されたQ1、Q2制の予選方式は「(新しい予選方式のほうが)いい」と大久保選手。Q2から挑んだ予選で8番グリッドを獲得した

 大久保選手はレース後、開幕戦を次のように振り返りました。

「悪いレースではなかったけど、表彰台に上りたいという気持ちが強かったです。ただ、レースウイークの流れから、表彰台に上るのは厳しいなとは思っていました。レース前にチーム監督と話して、今後のタイトル争いを考え、今回のレースは6位を最低ラインとして考えていました。もちろん無理はしましたが、リスクを冒さないように走りました。

(次戦フランスの)ル・マンの前にドイツ選手権に参戦するので、そこで今回の反省点、乗り方を確認して、ル・マンに行きたいと思います。そういう意味では、いい形でル・マンのレースウイークを迎えられると思います」

大久保選手はレース1で6位、レース2で5位フィニッシュ。表彰台争いから遠くはない位置だ
大久保選手はレース1で6位、レース2で5位フィニッシュ。表彰台争いから遠くはない位置だ

 次戦のMotoEはMotoGP第7戦フランスGPに併催され、5月14日にレース1、15日にレース2が行なわれます。

■FIMエネルMotoEワールドカップとは……

 2019年にスタートした電動バイクによるチャンピオンシップ。MotoGPのヨーロッパ開催グランプリのうち数戦に併催され、2022年シーズンは各2レース、7戦14レースが予定されている。バイクはイタリアの電動バイクメーカー『Energica Motor Company(エネルジカ・モーターカンパニー)』の電動レーサー『Ego Corsa(エゴ・コルサ)』のワンメイク、タイヤはミシュラン。2022年シーズンのMotoEには11チーム18名のライダーが参戦し、唯一の日本人ライダー大久保光選手は2年目のシーズンを迎えている。

提供:バイクのニュース

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