ウクライナ侵攻の苦戦は「タイヤ」にある? 中華製「粗悪品」原因でロシア軍立ち往生? 質が重要なタイヤ選びとは

タイヤは最重要部品のひとつ! 値段だけで選ばないようにすることが重要

 ただし、こうしたロシア軍のタイヤ問題は決して対岸の火事とはいえません。

 軍用車でなくても、クルマにとってタイヤが非常に重要な部品であることはいうまでもありませんが、その一方で、多くのユーザーがタイヤに精通しているわけではありません。

 多くの場合、タイヤの交換をおこなうタイミングは車検の際などに限定されています。

 タイヤは純正品でなくても、サイズなどが適合すれば装着することが可能であるため、ユーザーはいくつかの選択肢からどのタイヤに交換するか選ぶことになります。

 基本的には純正タイヤを選ぶ人が多いといわれていますが、一方で、値段が安ければ安いほうが良いというユーザーも少なくありません。

 20年ほど前であれば、「店頭に並んでいるもっとも安いタイヤ」でも大きな問題はありませんでした。

 日本は、世界トップシェアを誇るブリヂストンをはじめ、多くの世界的なタイヤメーカーが存在する「タイヤ王国」であるため、国内で粗悪な商品が出回ることはほとんどありませんでした。

 しかし、インターネットで世界中のタイヤの情報を得ることができるうえ、直接商品を購入できるようになった現在では、値段重視の「激安タイヤ」を探すことが容易となっています。

 さらに、持ち込んだタイヤを装着する店も簡単に探せるため、以前に比べて低コストで新しいタイヤに交換できるようになった反面、国外の粗悪なタイヤも購入時の選択肢に入ってきます。

 選択肢が増えることは、決して悪いことではありませんが、そのなかで優れたものを選ぶためには、ユーザー側にもある程度の知識が必要です。

タイヤは「値段」だけで選んではイケない! 劣化したタイヤはひび割れするなど性能も低下するほか、最悪の場合にはバーストする危険性も!
タイヤは「値段」だけで選んではイケない! 劣化したタイヤはひび割れするなど性能も低下するほか、最悪の場合にはバーストする危険性も!

 もちろん、中国や韓国、台湾といったアジアのタイヤメーカーといった、いわゆる「アジアンタイヤ」のなかには低コストと高性能を両立したものも少なくありません。

 ただし、一部には粗悪品も見られるため、値段だけを見て購入するのはおすすめできません。

 また、タイヤは劣化するものであることも忘れてはいけません。国産タイヤであっても、製造から多くの年月が経過していたり、劣悪な保管状況だったりというものは危険です。

 タイヤは命に関わるものであるという意識を持ち、信頼できるメーカーのものを信頼できる店で購入・装着するようにしましょう。

※ ※ ※

 泥濘で立ち往生してしまったロシア軍の軍用車の一部には、1式で15億円ともいわれる地対空ミサイルシステムが搭載されていたものもあったようです。

 そこに装着される軍用タイヤはせいぜい数十万円程度と考えられますが、それが粗悪品だったために使用不能になるのは、やはりお粗末な話といえます。

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5件のコメント

  1. やっぱり安かろう悪かろうだ。
    タイヤは国産に限るね。
    安全性や性能に直接関わるものだし、国産でも探せば安くて高品質なものはある。

    • 私も同意ですね。特に激安アジアンタイヤは避け、価格が高くとも買う様にしています。

  2. 日本のメーカーも低燃費仕様にする為にゴムにいろんな物を混ぜるから3年ぐらいでヒビ割れが酷いタイヤが多い。

    • それ、昔みたいにタイヤ減ってコード見えたから交換、ではなくて、タイヤのヒビが酷いんで交換

  3. 日本製か台湾製でしょうね。韓国製は無論、中国製は有り得ない

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