キャンプや車中泊が快適に! アウトドアの必需品「カーサイドタープ」の正しい使い方

カーサイドタープをフォレスターで実際に使ってみた

 筆者(桃田健史)は各種のカーサイドタープを購入し、ハイエースやN-BOX、スバル「フォレスター」などに装着して日常的に使用してきました。

 通常は1台にひとつのカーサイドタープを装着しているのですが、今回はフォレスターに複数のカーサイドタープを同時に装着して、それぞれの使い勝手を確認してみました。

スバル「フォレスター」に複数のカーサイドタープを同時装着
スバル「フォレスター」に複数のカーサイドタープを同時装着

 まずは半ドーム型タイプから張ってみます。

 最初にタープ全体を地面に広げ、支柱となるポールをタープの上に置き、その接続部に対してタープ上部には短いポールを、反対のタープ下部には長いポールを組み付けます。

 そして短いポールの一端をタープ上部のポケットに差し込み、タープを強めに引っ張りながら長いポールの一端を組み付けます。

 これで骨組みが完成し、ここでタープとポールをフックで留めます。

 最後にタープ内型の中央に小型のポールを差し込むと、半ドーム型タープが出来上がりました。

 これを持ち上げてフォレスターの側面まで運び、車体上部の前後2か所に吸盤で留めます。風が強い場合は、吸盤を追加する場合もあります。

 なお、クルマの車高によって設置場所の横方向の位置が違ってくるので、クルマの駐車位置にも配慮が必要です。

 最後にペグを打って地面に固定します。コンクリートなどペグが打てない場合は、石や砂などを袋に詰めて固定したり、ペットボトルを重りとして使います。また、必要に応じてロープも使って固定します。

 慣れてくれば、こうした一連の作業は一人でも15分程度で出来るようになるでしょう。

 半ドーム型タープには縦の長さが違うさまざまなものがあるので、クルマのタイプや用途に応じて選ぶようにしてください。

 一方、テント型の場合、上部に2本のポールで梁を作ってから、サイドポールを組み込みます。テント型のサイズもメーカーによって違いがあります。

 テント型では、三方向が蚊帳にようになったり、開閉できるタイプがあり、テント内をまっすぐ立ったままで自由に移動できます。

 ドーム型でもテント型でも、クルマを家に見立てると、軒先の縁側にもうひとつ部屋ができたような感覚です。

 雨が強くなってきたときなどは、一時的に車内に入って天候回復を待つこともできますし、キャンプの際はカーサイドタープのなかで寝たり車中泊と組み合わせることで、楽しみ方が一気に広がります。

 もうひとつ、リアハッチを使ったタープもあります。

 N-VANのメーカーオプションでは、「テールゲートカーテン」という商品名がラインアップされており、ちょっとした日除けや着替えスペースとして活用できます。

 量販品の場合、クルマの種類やサイズによってサイドカーテンの下の隙間に差が出てしまいますが、N-VANのテールゲートカーテンはリアゲートを開けた状態でボディ全体のサイズに収まり、手軽にキャンプ気分を味わえます。

※ ※ ※

 各種のカーサイドタープは、クルマの大きさ1.5台から2台分のスペースを必要とするため、一般的な駐車場やSA/PA、道の駅などでは使用できません。キャンプ場でも、場内にクルマで入れるオートキャンプ場での使用が原則となります。

 リアゲート内に収まるサイズのタープを、海岸などの駐車場で利用することについてはどうでしょうか。

 サーファーが多く集まる海沿いの自治体に問い合わせたところ、「利用の制限はとくに設けていないが、あくまでも一般常識の範囲として認識してほしい」という回答でした。

 これから夏に向かってキャンプが楽しい時期になってきますが、カーサイドタープを含めてどのようなキャンプグッズを使うにしても、キャンプ参加者としてのモラルを守って、皆が楽しい時間を過ごせるよう心掛けることが大事だと思います。

【画像】車内が真っ暗! ガッツリ爆睡できる車中泊仕様のホンダ「N-VAN」(21枚)

【2023年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

画像ギャラリー

Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。

1 2

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす ≫

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー