スズキは2025年1月10日、幕張メッセ（千葉市美浜区）で開幕したカスタムカーイベント「東京オートサロン2025」で、5人乗り小型スーパーハイトワゴン「ソリオ」「ソリオ バンディット」のマイナーチェンジモデルを初公開しました。
　
　なお新型ソリオシリーズは、近日中に正式発売される模様です。

　ソリオは、1997年に軽ハイトワゴン「ワゴンR」をベースにコンパクトカーサイズへ拡大し誕生した「ワゴンRワイド」に端を発するモデルで、2005年に現在のソリオの車名へ変更されました。

　現行型は2020年12月に誕生した4代目です。

　ボディサイズは全長3790mm×全幅1645mm×全高1745mm、ホイールベース2480mm。

　高い全高を活かして広大な後席や荷室を確保するほか、後席両側のスライドドアにより優れた乗降性を有するなど、コンパクトなサイズのなかに高い実用性を持ったモデルです。

　通常モデルに加え、個性的なスタイルと上質な内装を備えたカスタム仕様「ソリオ バンディット」の2タイプがラインナップされます。

　今回のマイナーチェンジに際しスズキは、東京オートサロン2025会場で「実車の先行公開」をおこなう一方、詳しい情報についてはまだ明らかにしていません。

　実車を確認したところ、初披露された新型ソリオ（標準モデル）、新型ソリオ バンディット共に、フロント周りの形状が大きく改められていることがわかります。

　まずソリオは、現行モデルのイメージを継承しつつ、高級感が高められました。

　フロントグリルのメッキ面が全体的に拡大され、きらびやかさが増しています。

　いっぽうソリオ バンディットは、押し出し感の強い“顔面”へと全面的に刷新されました。

　その印象は、ラージクラスの高級ミニバンすら思わせるような上質さと迫力があります。

　フロントグリル部は縦方向に拡大。バンパー下部まで一体化し、左右には「コの字」型のダークメッキパーツで囲む形状となりました。

　国内の同クラスで激しい戦いを繰り広げるライバルのトヨタ「ルーミー」および、兄弟車のダイハツ「トール」などに対し、大幅な商品力アップを図った格好です。

　また、今回実施されたマイナーチェンジでは、パワートレインの変更もある模様です。

　SNSなどでは、2023年12月にフルモデルチェンジしたコンパクトカー「スイフト」に初搭載された新開発の1.2リッター直列3気筒エンジン「Z12E」型と新開発CVTが搭載されるのではないかとウワサされています。

　さらなる高効率化により燃費性能と走行性能の両立が図られた新パワートレインで、新型ソリオへの搭載も期待されるところです。

　ちなみにマイナーチェンジ前のソリオに搭載されるパワートレインは、1.2リッター直列4気筒エンジンと、ISG（モーター機能付発電機）を組み合わせた「マイルドハイブリッド」モデルのほか、駆動用モーターとAGS（オートギヤシフト）、高電圧リチウムイオンバッテリーによる「ハイブリッド」モデル、そして通常の1.2リッターモデルがラインナップされていました。

　東京オートサロン2025会場の展示で搭載エンジンについては特に触れられておらず、そのほかの改良点なども含め、今後の正式発表が待たれます。