目に負担をかけてくる前走車 クルマの「リアフォグ問題」どうすべき?
迷惑でも罰するルールはない?
リアフォグランプは1975(昭和50)年以降、ヨーロッパではすべての新型車に装着することが義務付けられています。日本では、一部のクルマで寒冷地仕様として装着されていたり、オプションとして設定されていたり、あるいは標準装着されているクルマもありますが、保安基準による装着義務はありません。「道路運送車両の保安基準」において「設置することができる」とされており、追加設置が可能なものという扱いなのです。
さらには、運用に関しての明確な基準も見当たりません。「視界が何m以上の時は点灯させてはならない」とか、逆に「何m以下の時には点灯すること」といったルールがないのです。そもそも、日本においては装着義務もありませんし、であれば、それを全国一律のルールにすることも難しいでしょうから、そう考えれば、今の状況においてはこれは致し方のないことなのかもしれません。
しかし冒頭のエピソードのような路上における無意識な振る舞いで、弊害をこうむることがあるのも事実。この両者、どう折り合いをつけたものだろうかと、ふと考え込んでしまいます。