目に負担をかけてくる前走車 クルマの「リアフォグ問題」どうすべき?
リアフォグのルール、どうすべき?
そこで思うのは、リアフォグランプについては「どういう目的なのか」「どういう性質のものなのか」を再度よく理解することが、かなり重要であるということです。
ルールで「霧が出ていないときに点けてはいけません。点けたら罰します」としてしまうのも、ひとつの手でしょう。しかし、そのネーミングに盛り込まれている「霧(フォグ)」は、気象条件などによってすぐに状況が変わるもの。あまり「基準とルール」でしばるのは、この装備の性質上、難しいのではないかと思います。
ゆえにフォグランプについてはメーカーはじめ行政、公安委員会など関係機関が「ユーザーの良識と裁量に任せる」だけではなく、改めて理解を促していくべきではないでしょうか。
そのうえで路上を歩く人、路上を乗りもので移動する人、そんな「道路交通に関わる全ての人」は、「路上」という「社会」において「社会的責任」を負っていることをより意識すべきです。「路上という社会」において「どう見られているのか、しっかりとまわりに気を配れているのか」という考え方のベースについて再教育していく必要性を、改めて感じます。
夜道で前を照らし、自分の存在をしっかりアピールする。同時に自らが「どう見られているのかな」にも光を当てられる、そんなドライバーでいたいものですね。
【了】
提供:乗りものニュース
Writer: 中込健太郎(自動車ライター)
大手自動車買取販売会社で中古車流通の実務、集客、ウェブコンテンツ制作など歴任。クルマそのものについての紹介、執筆に加え、「クルマでどこへ行くか、クルマで何をするか」という、人との関わりについての考察も多数。温泉ソムリエとして、クルマだからこそ気軽に行ける温泉探しにも余念がない。モットーは「クルマはそれ自体が人と人をつなぐメディア」。