目に負担をかけてくる前走車 クルマの「リアフォグ問題」どうすべき?
前を走るクルマがよく見えすぎて、困ることがあります。「リアフォグランプ」が不適切に使用されていた場合です。その使い方にルールはないのでしょうか。無意識に、ほかのドライバーへ迷惑をかけていないでしょうか。
ヨーロッパでは義務のリアフォグ
最近、道を行くクルマのリアがストップランプを点けっぱなしにしているような場面に、ときどき遭遇します。同じ進行方向で、ずっとあの明るさのまま前を走られたりすると目が痛くなることも。私(中込健太郎)はそんなとき、1カ所を見ずに時折、違うところへ視点を移動させるなどしてどうにか、目に負担をかけないようにしています。皆さんはそういう経験、ないでしょうか。
実はこのまぶしいライト、リアのフォグランプです。
一般的な「リアフォグランプ(後部霧灯)」は、濃霧などの気象条件によって視界がシビアな環境下で、後方からの被視認性を向上させる目的で設置される赤色の灯火のことであり、個数は2個まで、大きさは140平方センチメートル以下、明るさは35W以下と定められています。これは通常のテールライトよりも明るく、ブレーキランプと同等の明るさで、かつそれらより大きいものも設置できるということになります。
加えて、「視界の悪い状況下でクルマの存在を知らしめる」ための補助灯なので、スイッチを入れておけば連続して点灯していることになります。ストップランプがずっと点いているようなものなので、視界が良好な場合、周囲のクルマからは視認性が高いどころか迷惑なほどまぶしい、そういうライトです。