最強免許「フルビット免許証」取得にいくら掛かる? 意外と高額!? フルビット目指す費用の内訳とは

希少価値が高いといわれている「フルビット免許証」ですが、取得するまでにいくらかかるのでしょうか。

フルビット免許取得にはいくら必要?

 クルマの運転に必要な「運転免許証」は、免許を取得すると種類区分に印字されます。

 実はクルマの免許には15種類あり、項目がすべて埋まると「フルビット免許証」と呼ばれ、希少価値が高い免許証とされています。

これはなかなか真似できない! 最強免許「フルビット免許」がマジでスゴい(画像提供:道祖人 @dousojin_bdx)
これはなかなか真似できない! 最強免許「フルビット免許」がマジでスゴい(画像提供:道祖人 @dousojin_bdx)

日本のクルマの免許は以下15種類あります。(かっこは免許証での表記)

●上の段
・大型自動車免許(大型)/中型自動車免許(中型)/準中型自動車免許(準中型)
普通自動車免許(普通)/大型特殊自動車免許(大特)/大型自動二輪車免許(大自二)
/普通自動二輪車免許(普自二)

●下の段
小型特殊自動車免許(小特)/原動機付自転車免許(原付)/大型自動車第二種免許(大二)/中型自動車第二種免許(中二)

普通自動車第二種免許(普二)/大型特殊自動車第二種免許(大特二)/けん引免許(け引)/けん引第二種免許(け引二)

 これらの免許をすべて取得するとフルビット免許証となります。

 一方で、日本では上位の免許を取得することで、下位の免許は取得せずに運転が可能となる規定があります。

 たとえば、普通自動車免許を取得すると原動機付自転車(原付)と小型特殊自動車(小特)も運転できるようになりますが、そのため普通自動車免許取得後は原付と小特の免許取得は不可能となります。

 このため、フルビット免許証を取得するには、下位から上位まで全15種類の免許を取得する順番も重要となります。

 このようにお金も時間もかかり、なかなか取得が難しいフルビット免許証ですが取得するにはどれくらいのお金が必要なのでしょうか。

 2021年6月にフルビット免許証を手にした道祖人(@dousojin_bdx)さんに聞いてみました。

 期間は2009年9月から2021年6月までなので約12年とのことで、大型二輪取得から大型特殊の取得までの間が長く、大特を取れたのがフルビットを目指すきっかけだったといいます。

 取得までの費用について、道祖人さんは以下のように話します。

「教習所に通う費用や交付手数料、講習代など合わせて87万5400円です。これに交通費、ガソリン代、テキスト代、電話代などがプラスでかかっています。

 一般的に教習所での免許取得の場合、フルビット免許では200万円かかるといわれているので上出来かなと思います」

 道祖人さんのかかった費用の内訳を見ると、15種類の免許のうち、教習所に通ったのは非公認教習所を含めると10種類となっており、もっとも高額だったのは普通免許の23万円でした。

 このほか、苦労したのはとくに自動二輪の部分だったそうで、普通自動二輪の技能教習は16回と費用では6万4800円かかっています。

 フルビット免許証を取得できた感想について、道祖人さんは以下のように話します。

「やっぱり達成感が大きいです。まるで数年通った教習所の第15段階の教習が終わって卒業できた、そんな感覚でした。

 もう乗れないものは何もないんだな、これからは模範的なドライバーになろうといった気持ちも沸いてきました」

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