これぞ究極の「オレ様仕様」 キントで買えるトヨタ「GRヤリス“モリゾウセレクション”」のパーソナライズプログラムを実際に体験してみた
まさか、ここまで変わるとは…!!
実際に走ってみた感想は「最初の時よりも確実に乗りやすくなっている!!」です。
具体的にはステアリングは最小限の舵角で曲がれている印象、スロットルは操作に対してより忠実に感じ、結果としてクルマとの一体感がより高まったように感じました。
データもそれを証明していました。パイロンスラロームではライン取りはより正確、ボトムスピードはアップ、無駄な加減速は抑えられる……など、よりスムーズなドライビングへと変化、結果として通過タイムも短縮していました。
更に定常円旋回では無駄な挙動がない綺麗なラインでの走行が可能で、タイヤのグリップ限界ギリギリを使った走行も、より楽にできるようになりました。
つまり、筆者にベストになるようにセットアップを変更したことで、ツルシの状態のときよりも「より速く、より安全に、より楽に」に走らせることができるようになったというわけです。
もちろん、なかには「クルマの特性に合わせてドライバーがアジャストして乗るべし」という意見もあると思いますが、筆者は相棒とは「信頼関係を自然体で築ける関係」だと思っていますが、それは人と人だけでなく、クルマと人も同じです。
パーソナライズの話を最初に聞いたとき「オーダーメイドと言いつつも、『特定の仕様』がいくつか用意されており、それに当てはめていくのかな?」くらいに思っていましたが、これは正真正銘のオーダーメイドです。
もちろん、アフターのパーツ交換で解消できる部分もありますが、「純正のいいところは変えず、気になるところを解消」という観点では唯一無二の存在であり、まさにチューニング(=調整)の名にふさわしいメニューです。
ノーマルを超えるノーマル、「スーパーノーマル」と呼びたくなってしまいます。
このサービスは、現在はGRヤリス“モリゾウセレクション”のみとなっていますが、今後は通常販売のGRヤリス(RZ/RC)、プリウスPHV GRスポーツなど対象車種を拡大していく計画があるそうです。
個人的にはGRヤリスの可能性を信じて試乗どころか実車も見ずに購入した「ファーストエディション」のユーザーに対して、いち早くサービス展開をしてあげるべきだと思っています。
Writer: 山本シンヤ
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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