これぞ究極の「オレ様仕様」 キントで買えるトヨタ「GRヤリス“モリゾウセレクション”」のパーソナライズプログラムを実際に体験してみた
まさかの「モリゾウ」さんご本人が登場…!?
続いて筆者の走行データ取りですが、今回は本格運用に向けたテストも兼ねていることから、GRヤリスの開発責任者・齋藤尚彦氏をはじめとする開発チームの面々が勢ぞろい。
さらにそのタイミングで何とたまたま別のテストで富士スピードウェイに来ていた豊田章男社長がサプライズで登場。
パーソナライズの取材をやっていることを聞きつけ見学に来たとのことですが、いきなり社長の前で走りを披露という状況に。
さらに佐々木選手には「普段、記事ではいろいろといっていますからねぇ(笑)」とプレッシャーを掛けられながらのスタートです。
といっても、スタートすればいつものように冷静沈着(のはず)なドライビングで3つのステージを走行。
戻ると豊田社長から「シッカリ走れていましたよ!!」といわれてホッとするも、すぐにトヨタのエンジニアから車両に関するヒアリングを受けます。
筆者が走行中に気になったのは2点。1つは「自分が思っているよりクルマの向きが変わりにくいこと」、もう1つは「アクセルコントロールが難しい」でした。
続いて、車両から取り出した走行データを佐々木選手の走行データを重ねながら分析をおこなっていきます。エンジニアとデータを見ながらレクチャーを受けるのですが、なぜか横には豊田社長が(笑)。
言い出しっぺの豊田社長ですが、このサービスの流れを見るのは初ということで興味津々です。
エンジニアからは「基本的に佐々木選手と大きなズレはありませんが、シンヤさんがヒアリングでいわれていたことはデータにも出ています」とのコメントがありました。
具体的にはひとつ目はパイロンスラロームで徐々に操舵遅れが生まれてコーナリング速度が落ちていること。もうひとつはパイロンスラローム&定常円旋回でボトムスピードが落ちすぎていること(=加減速コントロールが上手にできていない)。
ヒアリングとデータ分析を元に、エンジニアからはこのような提案を受けました。
「EPS制御は軽い方向、エンジンレスポンスは穏やかな方向にアジャストさせると、更に乗りやすくなると思います」。
そして、その場で仕様変更をおこないます。ステアリングコラム下にある故障診断用コネクターに専用機器を繋いで制御を変更しますが、10から20分程度で作業終了。
もちろん、ハード側は一切手を入れていませんので、当然見た目は何も変わりません。そして、再び同じコースを走らせます。
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