エアコンは「燃費」に影響ある? 「25度」設定が良いのは本当? 夏前に知りたいコト

例年、5月に入ると気温が上昇してきます。とくに、天気が良い日に運転しているとカーエアコンを使って快適に過ごしたいものです。では、カーエアコンを使うと、どのくらい燃費に影響はあるのでしょうか。

カーエアコンは実は車の燃費に大きく影響する?その理由は?

 だんだんと暑さを感じる季節となってきました。
 
 とくに、天気が良い日に運転しているとカーエアコンを使って快適に過ごしたいものです。
 
 では、カーエアコンを使うと、どのくらい燃費に影響はあるのでしょうか。

カーエアコンはどのくらい燃費に影響があるのか?
カーエアコンはどのくらい燃費に影響があるのか?

 一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)によると、カーエアコンはクルマに使用される装備のなかでもとくに燃費に影響する装備として公表されています。

 JAMAによると、エアコンスイッチをオンにしていた場合には、クルマの燃費が少なくとも10%悪化するといいます。

 例えば、通常、燃費性能が20km/Lのクルマは単純に計算すると、10リッターの燃料を消費することで200km走行することが可能ですが、JAMAの説明をもとに考えると、カーエアコンを使用した場合には、180kmしか走行できないことになります。

 では、なぜカーエアコンはクルマの燃費に大きく影響するのでしょうか。

 愛知県を本拠に置くカーエアコン製造メーカーは、カーエアコンがクルマの燃費に影響する理由について、以下のように話します。

「家庭用のエアコンのコンプレッサーは、コンセントから電力を供給して稼働しますが、クルマは家庭と同じようにはいきません。

 クルマのバッテリーだけでは電力を補うことができず、エンジンの動力を使用して稼働しています。

 エアコンに回す分の動力を生むためにエンジンの出力を増やすので、燃費が悪くなるのです」

 カーエアコンで空気を冷やす際には、エアコン機内を循環しているエアコンガス(以下冷媒)を、コンプレッサーという機械で圧縮します。

 このコンプレッサーで冷媒を圧縮するという過程において、大きな電力を消費する必要がありますが、クルマのバッテリー電力では足りず、エンジンの動力を活用せざるを得ません。

 通常走行に加え、カーエアコンの利用にエンジン動力を活用することで、クルマの燃費も悪くなってしまうというのが実情というわけです。

 では、ガソリン車では無くハイブリッド車の場合はどうでしょうか。

 前出の担当者は、ハイブリッド車のカーエアコンの機構について、「ハイブリッド車のカーエアコンはバッテリー電力を利用して稼働しています」と説明します。

 ハイブリッド車の電力は、エンジンでの発電や回生ブレーキで得たエネルギーによって蓄えられますが、こうした発電から充電をおこなうまでの過程では、毎度、燃料を消費してしまう仕組みになっています。

 そのため、ハイブリッド車だからといってカーエアコンが燃費に影響しないことはなく、ガソリン車同様に燃料を消費してしまうのが実情のようです。

 続けて、前出の担当者は、「ハイブリッド車はガソリン車に比べて暖房を使用した際の燃費への影響が大きく見られます」といい、ハイブリッド車では、暖房使用時の燃料消費量が多いことを指摘します。

 前述したように、カーエアコンの冷房の場合、コンプレッサーと冷媒を使い、液体が蒸発し気体になる際、周りの温度を奪う気化熱を利用します。

 これはガソリン車、ハイブリッド車ともに同じです。

 一方で、暖房の場合、エンジンの排熱エネルギーを利用して、暖かい風を車内に送ります。

 ハイブリッド車の場合、前述したとおりエンジンの始動、停止が頻繁におこなわれるため、エンジンの排熱エネルギーが少なくなります。

 そのため、車内を温めるエネルギーが足りなくなり、暖房機能を維持するために強制的に暖気運転を始めます。

 つまり、エンジンを駆動した分、ガソリンを消費して燃費が悪化してしまうということになります。

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2件のコメント

  1. 最近のっていつ頃から?
    2020年以降?
    自分の車が対応しているのか判断方法が分からないと結局ユーザーが実燃費調べなきゃならないじゃないのさ

  2. だけど昔みたいな内燃機関オンリーの頃ならまだしも、EVだハイブリッドだプラグインハイブリッドだと言い出すとメーカーの思想や開発によって変わってくるし、バッテリーそのものも車によって、仕様によって変わるし、最近はあまり言わないがアイドリングストップがどうか?というのも言いだすと不特定要素がが多すぎるわけで一概に言えないことも多いし、そうなると当然記事化できないネタだと思うけどな。
    特にこのライターは結論の無いこの手のいい加減な記事が多すぎる。

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