「あなたも分かる?」 ハンドル交換で愛車が「変化」する? サブスクだけじゃない「KINTO」のスゴさとは

これからの「KINTO FACTORY」にも期待!

 ただ、ほかの部分、例えばシフトノブやインパネ/ドアトリムが気になってしまうのも事実で、こちらも交換したくなってしまいます。

 現在はステアリングのみの対応ですが、個人的には「〇点セット」といったようにパッケージ販売してもいいような気がしました。

 また、せっかくのリフォームならば原状復帰だけなくイメージチェンジもできると嬉しいです。

 例えば、加飾/ステッチなどの組み合わせ如何でカタログモデルにはないスペシャルなコーディネイトを純正品質で可能みたいな。

 つまり、カスタマイズ需要もカバーできる要素があると思っています。

 加えて、機能系パーツ変更による乗り味のアップデートなどもできると、リフォーム感は高まるのではないでしょうか。

 新規開発は大変ですが、例えばヤリス/アクア(初代)のKINTO専売仕様「ツーリングセレクション」のパーツ/制御の流用、さらには初代86の年次改良アイテムのパッケージ化などができると、より幅も広がるのではないでしょうか。

現状は「シート表皮およびクッション部分の取り換え+本革ステアリングへの変更」に留まるが、今後もさまざまな商品化を検討しているという「KINTO FACTORY」
現状は「シート表皮およびクッション部分の取り換え+本革ステアリングへの変更」に留まるが、今後もさまざまな商品化を検討しているという「KINTO FACTORY」

 さらにいうと、現在は対応車種は販売ボリュームの多い車種が中心ですが、GR86やGRヤリスといった趣味嗜好が高いモデルへの設定があれば、知名度を含めてもっとブランドバリューも上がると思います。

 筆者もそうですが、クルマ好きはクルマに掛けるお金は多いですので。

※ ※ ※

 まだ、生まれたばかりのKINTO FACTORYですが、筆者はユーザーニーズをうまくつかみ取り、アジャイルな対応ができると大きく化けると思っています。

「純正ではないようで純正」という絶妙な存在であるKINTO FACTORY。クルマ好きの人、是非ともお見知りおきを。

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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