なぜキャンプ場で「車中泊」増加? 醍醐味のテント泊しないワケは? 手軽さだけじゃない理由とは
手軽さだけじゃない! キャンプで車中泊が好まれるワケとは
車中泊のキャンパーが増えている理由には防犯やプライバシー保護といった部分も挙げられます。
基本的にテントでは施錠が出来ないほか、外に漏れる音や光を気にしなければなりません。
しかし、車中泊であれば施錠が出来るうえに、窓をシェードやカーテンで隠せ、遮音性もあります。
また 前出のキャンプ場管理人はソロキャンパーが車中泊をする背景について「手軽さのほかに、熊による被害も挙げられる」といいます。
環境省の資料「クマ類による人身被害について」によると、熊による人身被害は、2018年では53名でしたが、2019年では157名、2020年では158名と、およそ3倍に急増しています。
2020年8月には、長野県・上高地のキャンプ場で50代女性が熊に遭遇。就寝時にテントごと引きずられたあと、熊からの打撃によって足にケガを負っています。
女性の命に別状はありませんでしたが、このように、たとえ運営されているキャンプ場であっても、自然のなかでは常に野生動物と隣り合わせだということを深く認識しておく必要があります。
このように近年、キャンプ場でも熊被害に遭う可能性が高まっていることもあり、ソロキャンパーのなかで命を守る為に車中泊をしていることもあるようです。

また、熊被害増加の理由について前出のキャンプ場の管理人は以下のように説明します。
「人気が出て、キャンプに対してのハードルが下がってしまった結果、キャンプの常識を知らずにゴミなどを放置する『迷惑キャンパー』と呼ばれる人たちも増えてしまったのが実情です。
『就寝時やテントから離れるとき、食品や残飯などのゴミから目を離すときは、野生動物が触れられないよう車内に保管する』、このような当たり前のようなことが、認知されていないのです」
管理人によると、食べ物の匂いにつられてやってきた野生動物が、もしそこで食料品にありつけてしまうと味をしめて何度もキャンプ場に訪れるようになるといいます。
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近年では、道の駅などで車中泊ユーザーの悪質なマナーにより、「車中泊はご遠慮ください」とアナウンスする場所もあります。
テントや車中泊、ソロや大人数でもその場所に沿ったルールやマナーを守ることが、今後も継続してキャンプや車中泊を楽しむことに繋がるのです。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。





























































