バブル期に爆売れした日産「シーマ」生産終了に「仕方ない」の声多数! シーマは初代が最高だった!?
1988年に登場した日産のフラッグシップ「シーマ」が2022年夏に生産終了すると報道されました。これについてユーザーはどのように思ったのでしょうか
34年の歴史に幕! 日産「シーマ」生産終了に「やむを得ない」の声
2022年3月31日、日産「シーマ」が同年夏に生産終了するという報道が流れました。
初代シーマは1988年に誕生。高額車でありながらバブル景気中に飛ぶように売れ、これがのちに「シーマ現象」と呼ばれるようになるなど、社会現象を引き起こしたモデルでした。
現行モデルは5代目で、2012年にハイブリッド専用車として登場。
すでに発売から10年を超えるロングセラーですが、新聞社などの報道によると、2022年秋に控える騒音規制に適合せず、改良してもコストの回収が困難という経営判断により終了となる模様です。
これについてユーザーはどのような感想を抱いたのでしょうか。アンケートを実施して、ユーザーの声を聞いてみました。
「日産 シーマが生産終了するとの報道が流れましたが、これについてどのように思いますか?」という質問には、「生産終了はやむを得ない」と回答した人が全体の54.5%もっとも多く、次いで「生産終了は悲しい」が39.7%、「生産終了と聞いて驚いた」が5.9%となっています。
「生産終了はやむを得ない」と回答した人からは、「まだ売っていたのか、といいたくなるほど古い」「ずっとほったらかしで売る気がないと思っていたので仕方ないと思う」「モデルチェンジせずに売っていること自体が良くないと思います。中止は残念ですがアップデートしないなら仕方ないと思います」など、設計の古さはやむを得ないとしても、あまり改良をしてこなかったことを指摘する声が多くありました。
また、「今の時代、セダンはSUVと比べ、実用性などで劣ってしまうから厳しい」「国内セダンの人気の無さと日産が国内セダンより海外に力を入れている」「この手の高級セダンを出し続けることは日産にとって最善の手ではない」といった意見もあり、セダンの人気低迷という昨今の状況において、とくに高級セダンを存続させることは難しいのかもしれません。
ほかにも、「もうシーマの知名度は低いと思います」「伊藤かずえさんのシーマのスタイリングこそがシーマなのであって、あれ以降のモデルはシーマではなかった」など、初代シーマこそが至高だったという回答者もいました。
一方、「生産終了は悲しい」と回答した人からは、「高級車ブームに火をつけた一台。パイオニアが消えてしまい寂しい」「かっこいいし、日産の日本国内セダン少ないし、なんなら将来シーマに乗ろうと思っていた」「とりあえずは日産を代表するクルマです。メーカーはもっと自分達で製造した車種を大事にしてください」「欧州車やレクサスはセダンも一定台数需要があるのに日産が諦めてしまうのは情けない」といった声がありました。
シーマとのエピソードについて聞いてみたところ、さまざまなものが寄せられました。
・初代シーマは同時期に発売された130系クラウンに比べて走りの面でもクオリティの面においても圧倒的に勝っていました。
・初代シーマは買えなかったけど大好きです。
・F50シーマ、Y51シーマと乗り継いでいますがものすごく良いクルマでした。
・親戚がシーマを乗っていた関係で運転したことがありますが、静かで快適なクルマでした。
・去年のシーマレストアは銀座へ見に行ったが注目されていたし、シーマが日産のフラグシップセダンだと改めて思いました。
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女優の伊藤かずえさんが30年乗り続けているという初代シーマを、2021年に日産がフルレストアして話題になりました。
生産終了の報道を受けて伊藤さんは、「年々高級感と重厚感のあるシーマになっていきましたが、生産終了はとても残念です」とSNSでコメントしています。
時代の変化によって存続が困難になったのは残念ですが、34年という長きにわたってシーマが多くの人に愛されたモデルだったことは間違いないようです。
これで、昭和から残る車名はもうスカイラインだけかな?
バブルにはじまりバブルと共に潰えたシーマ現象
けっきょく日産は高級車を育てられなかった。