高性能ターボエンジン+4WDという完璧な組み合わせ! 昭和・平成・令和のスポーツセダン3選
エンジンの高性能化が一気に進んだ1980年代に、さらに走行性能を高めるために誕生したのがフルタイム4WDのクルマたちです。そこで、昭和・平成・令和の各時代に登場した高性能フルタイム4WDセダンを、3車種ピックアップして紹介します。
ターボエンジンとフルタイム4WDを組み合わせたスポーツセダンを振り返る
四輪駆動車といえば軍用車を源流とするクロスカントリー車によって確立され、悪路走破性に特化した駆動システムとして普及しました。
その後、1980年代にエンジンの高性能化が顕著になると、あらゆる路面状況でも駆動力を的確に発揮できるというメリットがクローズアップされ、4WDシステムは乗用車にも採用されるようになり、さらに高性能化が加速。
なかでも、世界ラリー選手権(WRC)や国内のラリーなどに参戦する目的で、ハイスペックなターボエンジンとフルタイム4WDシステムを組み合わせたセダンが数多く開発され、その後は競技に関係なくスポーツセダンの定番となりました。
そこで、昭和・平成・令和の各時代に登場した高性能なターボエンジン+4WDのスポーツセダンを、3車種ピックアップして紹介します。
●日産「ブルーバード SSSアテーサ リミテッド」
かつて、日産の中核を担っていたセダンの「ブルーバード」は、1963年発売の2代目から高性能グレードとして「SS(スポーツ・セダン)」「SSS(スーパー・スポーツ・セダン)」をラインナップするなど、スポーツセダンとしての一面を確立していました。
その後代を重ね、1987年に登場した8代目の「U12型」は、大きな転換期を迎えたモデルでした。
U12型 ブルーバードは4ドアセダンと4ドアハードトップをラインナップし、外観はボンネットのラインをわずかに傾斜させつつ全体的に角を丸くすることで、オーソドックスなセダンのフォルムながらスタイリッシュなデザインに変貌を遂げました。
そして、トップグレード「SSSアテーサ リミテッド」は、最高出力175馬力を発揮する1.8リッター直列4気筒DOHCターボ「CA18DET型」を搭載し、駆動系にはセンターデフにビスカスカップリングを組み合わせた、新開発のフルタイム4WDシステム「アテーサ」を採用。
さらに、シンプルな構造で後輪のトーコントロールをパッシブにおこなう「STC-Sus(スーパー・トー・コントロール・サスペンション)」を採用したことで、高い旋回性能と走行安定性を実現しました。
また、モータースポーツ参戦車両として開発された「SSS-R」もラインナップ。エンジンはCA18DET型をベースに、専用のピストンとカムシャフト、ターボチャージャー、ステンレス製エキゾーストマニホールド、ターボの過給圧アップなどのチューニングによって、最高出力185馬力にパワーアップした「CA18DET-R型」を搭載し、トランスミッションはクロスレシオの5速MTのみとされました。
また、快適装備を排除して軽量化され、室内にはロールケージを標準装備した2名乗車(後期型では4名乗車も設定)とするなど、ストイックな仕様でした。
その後、1989年のマイナーチェンジでSSSアテーサ リミテッドとSSS-Rのエンジンが最高出力205馬力を誇る2リッターターボの「SR20DET型」に換装され、1991年に次世代の「U13型」にバトンタッチしました。
●三菱「ギャラン VR-4」
かつて、三菱製高性能セダンの代名詞だった「ランサーエボリューション」シリーズですが、その前身となったのが1987年に発売された6代目「ギャラン」のトップグレード「VR-4」です。
VR-4は最高出力205馬力を発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンに、フルタイム4WDを組み合わせ、WRCで活躍。ハイパフォーマンスセダンとして人気を獲得し、次世代の7代目、そして8代目は競技車ではありませんでしたが、VR-4が継承されました。
この1996年に発売された8代目では、VR-4の性能が大幅に向上。最高出力280馬力を誇る2.5リッターV型6気筒ツインターボエンジンが搭載され、優れた加速性能だけでなく、4WDシステムには後輪左右の駆動力を制御することで旋回性能を高める「アクティブ・ヨー・コントロール(AYC)」が採用されました。
さらに1998年には、専用デザインのエアロパーツ、ラリーアート製スポーツマフラー、ハイグリップタイヤ、MOMO製本革巻ステアリングホイール、レカロ製バケットシートなどが装備された特別仕様車「スーパーVR-4」が登場しました。
シックなスポーツセダンだったギャランでしたが、スーパーVR-4はランサーエボリューションを彷彿とさせるアグレッシブな外観デザインが採用されました。
その後、ギャランは人気の低迷から2005年に生産を終了し、長い歴史に幕を下ろしました。
●スバル「WRX S4」
スバルは1989年に初代「レガシィ」を発売し、1992年発売の初代「インプレッサ」、2014年発売の「WRX」シリーズへと高性能4WDセダンの系譜が受け継がれ、そして2021年11月25日には第2世代の新型「WRX S4」がデビューしました。
ヘキサゴングリルを配置したフロントフェイスはワイドな形状となり、初代以上にシャープな印象で、ボンネット上のエアスクープと大きく張り出した前後フェンダーが相まって、戦闘的なビジュアルを実現。
また、新たな試みとして4輪のフェンダーアーチや前後バンパーに樹脂製パーツを装着することで、SUVのような機能的な外観を演出すると同時に、空力性能の改善によって直進安定性が高められました。
内装ではドライバーの眼前に運転に必要な情報をグラフィカルに表示するフル液晶のメーターを装備し、ナビやスピード、エンジン回転数などに加えてブースト計を表示。
さらにナビやオーディオ、空調などの操作と表示が可能な大型のセンターディスプレイを配置するなど、デジタルコクピット化が図られました。
搭載されるエンジンは全グレード共通の、最高出力275馬力を発揮する2.4リッター水平対向4気筒ターボです。
組み合わされるトランスミッションは「スバルパフォーマンストランスミッション」と呼称される新開発のCVTのみですが、「スポーツ変速制御」によって、トルク制御とブリッピングを駆使してシフトアップ&ダウンをおこなうことで、素早い変速速度とキレのある変速感覚を実現。
駆動方式は不等&可変トルク配分電子制御4WDの「VTD-AWD」で、さまざまな路面状況でも安定した走りを可能とする、スバルのスポーツセダンDNAが受け継がれています。
※ ※ ※
セダンは高い実用性とドライビングプレジャーに優れるクルマであり、かつては各メーカーとも主力モデルでした。
しかし、クルマの多様化が進み、より使い勝手の良いミニバンやコンパクトカー、SUV、軽ハイトワゴンの台頭によって、近年はセダン人気の低迷が続いています。
そうした状況のなか前出の新型WRX S4のようなモデルが登場したことは、もっと評価されるべきではないでしょうか。
仮にも「くるまのニュース」などというタイトルをつけているなら、頼むから嘘の情報を記事にしないでほしい。
・ブルーバードにHICASは装備されていない。HICASはスカイラインやステージアなど、FR車もしくはFRベースの4WD車向けのシステムであって、FF車およびFFベースの4WD車に装備された事例はない。
・ブルーバードのSSSアテーサリミテッドは4ドアハードトップだけでなく、4ドアセダンにも設定されており、それなくしてSSS-Rの存在はあり得ない。
いつまでこんないい加減な記事の掲載を続けるのか?大概にしてほしい。日産およびブルーバードユーザーに失礼だろ。
サスペンションアームブッシュの撓みを利用したスーパートーコントロールサスでした。
書いた人はU12ブルーバードのセダンは認識してもこの型はアーバンサルーンのイメージがあったんでしょうか。当時からセダンのSSSはあんまり見たイメージがないですね
サスペンションアームブッシュの撓みを利用したスーパートーコントロールサスでした。
記事を書いた人はU12ブルーバードのセダンは認識してもこの型はアーバンサルーンのイメージがあったんでしょうか。当時からセダンのSSSはあんまり見たイメージがないですね
オレは4ドアセダンのSSSに乗ってたけどね
4ドアハードトップでは剛性に難ありなのはわかっていたので選択しなかった
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
「修正いたしました」はいいんだけど、こんなの普通に調べればわかることでしょ。
全国に公開されている記事なんだし、こんないらんツッコミ書かれる前に、よくよく確認してから掲載してほしい。
でないと「くるまのニュース」の名が泣くぞ?
「修正いたしました」はいいんだけど、こんなの普通に調べればわかることでしょ。
全国に公開されている記事なんだし、こんないらんツッコミ書かれる前に、よくよく確認してから掲載してほしい。
でないと「くるまのニュース」の名が泣くぞ?
ギャランスーパーVR-4はATのみの設定で260ps/4000rpm、トルクも標準車より2kg-m少なかった(標準車は280ps、37kg-m)…見掛け倒しで どこがスーパーなんだか…┐(‘~`;)┌
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