ホンダが快速「4ドアセダン」世界初公開! 黒く輝く新型「シビックRS」がモーターパワーで進化! 欧州と違うタイ仕様とは
タイで開催されている「バンコクモーターショー2022」にて、ホンダは新型「シビックe:HEV」の「RS」仕様を世界初公開しました。
黒く輝く新型「シビックe:HEV」にスポーティな「RS」を設定!
2022年3月22日にホンダの欧州法人(欧州ホンダ)が新型「シビック」のハイブリッドモデルである「シビックe:HEV(イー・エイチ・イー・ブイ)」を世界初公開したというニュースが流れています。
しかしアジアでは、ほぼ同じタイミングで、それとは仕様が異なるシビックe:HEVが世界初公開されました。
発表された場所は、タイランド。タイは「アジアのデトロイト」を自称し街にはたくさんの日本車が走っている国です。
そこで開催された「バンコクモーターショー2022」にあわて、新型シビックe:HEVが公開されたのでした。ちなみに、ガソリンモデルはすでに販売されています。
興味深いのは、欧州向けとは異なる部分があることです。
まずボディは欧州仕様が日本と同様に5ドアハッチバックなのに対し、タイ仕様はガソリンモデルも含め4ドアセダンです。
従来モデルはタイでも5ドアハッチバックと4ドアセダンを展開していましたが、新型は現時点では4ドアセダンしか公開されていません。
モーターショー会場に「従来モデルの5ドア」も展示されていたのに加え、ウェブサイトでは新型登場後も5ドアは従来型がラインナップとして紹介されているので、タイにおける新型シビックは今後も4ドアだけの展開となる可能性が高いといえます。
また、欧州で公開されたシビックe:HEVがスイッチ式のシフトセレクターとしているのに対し、タイ仕様は一般的なシフトレバーを組み合わせるのも興味深い違いといっていいでしょう。
さらに大きなトピックといえるのが、「RS」が用意されていること。
最上位グレードとなる「RS」はプレミアムかつスポーティな仕立てで、RSエンブレム付きのスポーティなフロントバンパー、ブラックのドアミラーやシャークフィンアンテナ、リアスポイラー、18インチアルミホイール&タイヤなどをコーディネート。
インテリアには赤いステッチ入が入り、スエード調素材と合成レザーのトリムを組み合わせることでクルマのキャラクターを引き立てています。
また、日本では現時点では展開していないカード式のスマートキーなども採用されていました。
直噴アトキントンサイクルとした新設計の2リッターエンジンにパワフルなふたつのモーターを組み合わせるハイブリッドなどパワートレインは欧州仕様と同様の模様。
タイでの販売価格は、ベーシックタイプの「e:HEV EL+」が115万バーツ(約420万円)、上級スポーティ仕様の「e:HEV RS」が127万バーツ(約460万円)の設定。
価格が高く感じるのは、タイでの新車価格には車両本体に加えて物品税が含まれているからです。
タイにでは先代シビックが大ヒットし、コンパクトクラスにおいて販売台数1位を連続で獲得。
e:HEVは2022年6月から正式に発売される予定です。
タイでどこまでハイブリッドが受け入れられるかにも、注目したいところです。
Writer: 工藤貴宏
1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに寄稿している。執筆で心掛けているのは「そのクルマは誰を幸せにするのか?」だ。現在の愛車はマツダ CX-60/ホンダ S660。
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