ガソリン高騰でも「燃料無料カーシェア」なぜ存在? 利用は「6時間以内」条件も! 価格変更の予定は?
「当面、ガソリン価格を172円に維持する」という岸田文雄首相の発言が大きな衝撃となっています。ガソリン価格が高騰するなかで、利用料にガソリン代が含まれるタイムズカーやカレコなどのレンタカー型カーシェアが人気となっているようです。
ガソリン高騰でカーシェアが人気の理由
資源エネルギー庁が2022年3月9日に公表した3月7日時点のガソリンなどの店頭現金小売価格は、レギュラーガソリンが前週から1.8円値上がりして「174.6円」、同じく軽油は1.7円の値上がりで「154.2円」でした。いずれも、9週連続の値上がりです。
このようにガソリン価格が高騰するなかで、利用料にガソリン代が含まれるタイムズカーやカレコ、オリックスなどのレンタカー型カーシェアが人気となっています。
ガソリン価格が高騰するなか、3月13日に岸田文雄首相は自民党大会で「当面、ガソリン価格を172円に維持する」と表明。日常的にクルマを使う人にとって大きな衝撃となりました。
政府はガソリン価格の高騰を抑制するため、石油元売り会社に向けた補助金の上限を引き上げるなどの対策を講じていますが、これによって小売価格がすぐさま下がるわけではなく、一般消費者が受けられる補助金の恩恵は限定的といえます。
こうした状況が続くなか、前述のカーシェア車両は、レンタカーと同様「わナンバー」になりますが、レンタカーと違って利用料にはガソリン代が含まれています。
レンタカーの場合、満タンで借りて、満タンで返却するのが基本(レシート確認などもあって厳しくチェックされる)ですが、カーシェアは15分220円から(タイムズカーのベーシッククラスの場合)の中にガソリン代も含まれています。
なぜガソリン価格が、利用料に含まれているのでしょうか。
カーシェアの専門家である「カーシェアマニア」こと朝倉明夫氏は、次のように説明しています。
「カーシェアはコイン駐車場などの一角がステーションとなっており、24時間無人で借りて返すことができます。
必要な分だけ利用できて貸し出しや返却の時間に制約がないことはカーシェアの大きな魅力のひとつです。
ガソリン代が利用料に込みとなっているのは、短時間の利用が多いカーシェアでその都度、給油することは利便性が低下し利用者にとって使いにくくなるためです。
レギュラーガソリンが172円を超える昨今、レンタカーを借りて給油するよりも最初から利用料にガソリン代が含まれているカーシェアのほうがお得感が強いように思えます」
筆者(加藤久美子)も何度か経験がありますが、深夜や早朝、ガソリンスタンドが閉まっているときや近くにガソリンスタンドがない場合でも給油する必要がないのはとてもありがたいシステムだと感じます。
しかし、実はこれはカーシェアの利用が6時間以内の場合だけとなり、6時間以内であれば100km走っても200km走っても支払うのはガソリン代込みの時間料金だけです。
タイムズカー、カレコ、オリックスなどほとんどのカーシェアでは6時間を超えると料金体系が変わって、1km=16円の「距離料金」が加算されます。
実質、これが時間料金にプラスされるガソリン代となるためカーシェア利用の場合、注意する必要があります。
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