徐行は「何キロならOK?」 曖昧な「直ちに止まれる速度」 標識無くともすべき場所とは
普段、街中などで見かける「徐行」の標識。実際にはどのくらい速度を落とせば良いのでしょうか。また徐行の標識が無くても必須な場所とはどこなのでしょうか。
そもそも徐行ってなに?忘れがちな徐行の目安とは
道路を走行していると「徐行」と書かれた標識を目にすることがあります。
徐行は教習所でも習う項目ですが、しっかりとルールを把握できていない人もいるかもしれません。
意外と忘れがちな徐行のルールはどのようになっているのでしょうか。
道路を走行していると、一時停止の「止まれ」に加え、「50」「30」と書かれた速度制限など、さまざまな標識を目にすることがあります。
これらの標識は、道路を利用するすべての人が安全かつ円滑に通行するために重要な存在です。
自動車教習所に通った経験のある人であれば馴染みがあるかもしれませんが、そんな標識のひとつに「徐行」と書かれたものがあります。
この徐行については、自動車教習所などで強く指導された記憶があるという人も少なくないでしょう。
歩行者であればあまり意識することはないかもしれませんが、徐行の標識は自動車や自転車にとって大切な役割を担っています。
道路交通法第42条では徐行について、「道路標識等により徐行すべきことが指定されている道路の部分を通行する場合及び次に掲げるその他の場合においては、徐行しなければならない」とされています。
そもそも徐行とは、「直ちに止まれる速度で走行すること」を指しています。
法律では具体的な速度が定められていませんが、首都圏の警察署の交通安全課の担当者は「10km/h以下の速度を目安に走行し、周囲の安全を確認しながら、慎重な運転を心がけてください」と話します。
また、自動車教習所で教習の際に使用する教本には徐行について「ブレーキをかけてから車が停止するまでの距離が1m以内の速度」との表記があり、具体的な速度にかかわらず、1m以内に停止できなければいけないということがうかがえます。
このことからもわかるように、徐行の標識が設置されている場所は、“より慎重に走行する必要がある場所”であり、例えば見通しの悪い交差点や道路の曲がり角付近、上り坂の頂上付近、勾配の急な下り坂などが挙げられます。
これらの場所では、周囲の状況を瞬時に把握することが難しく、普段に比べて慎重な運転が求められます。
徐行の標識はこうした場所に設置されていることによって、徐行そのものはもちろん、運転者の安全運転に対する意識も促しているといえます。
人にも依るでしょう。見て、認識して、操作し、完了するまでの時間が1~2秒の人もいれば、5秒以上掛かる人も居ます。しかも、最初の「見て」で見落とす。「認識して」で見えていても認識できない脳内視力の低い人。操作までに掛かる時間が遅い人も居る訳で。特に、事故の大半は見ても居ないし、見落としてもいる訳だから事故が起きる。危険感受性が高ければ事前に危険を察知してかなり前から防衛運転に入るけど、運転で精一杯の人は、周りが避けてくれると思って運転しているから重大事故になりがち。
特に、最初から一時停止する気がない。赤信号でもソロソロと前に進む。見切り発進ばかりする多動性障害の人は、徐行とは無縁です。