クルマも「花粉対策」が必要!? エアコンは内気と外気どっちが良い? 車内に侵入させない方法とは

エアコンは「内気循環」「外気導入」どっちが効果的?

 クルマのボディに付着した花粉は洗い流すことで対処するのが最善策だといいますが、それではそれ以外に注意することはあるのでしょうか。

「ボディ表面の花粉への対処だけでなく、やはり車内に花粉を持ち込まないような工夫が必要です。

 乗り込む前に自分の服に付着した花粉を払い落とすのは当然ですが、かといって払いすぎたことによって静電気が発生すれば余計に花粉は落ちにくくなります。

 そんなときは衣料ブラシや粘着クリーナーなどを用意しておき、乗り込む前に取り除くのが良いでしょう」(H整備士)

エアコンを作動させるときは外気導入がおすすめ
エアコンを作動させるときは外気導入がおすすめ

 走行時に車内に花粉が侵入しないようにするには、窓を極力開けないように心がけるのも良いのですが、そうなると、まだ寒さが残るこの時期はエアコンを作動させることもあるでしょう。

 その場合、「内気循環」と「外気導入」ではどちらが花粉対策として有効なのでしょうか。

「外気導入するということは『花粉を車内に取り込む』と勘違いされることが多いのですが、実際は内気循環のほうが車内に花粉が滞留しやすいといわれています。

 最近のエアコン用フィルターは活性炭での脱臭機能や花粉やウイルスをろ過する防塵性能に優れるものも数多く出ています。

 エアコンを使う場合、フィルターを介した外気導入にしておいたほうが良いでしょう」(H整備士)

 ちなみに、通常は外気導入で走行し、トンネルや花粉の量が多そうな山岳地帯などを走行する場合は内気循環に切り替えて使うのも有効だそうです。

「カーエアコンのフィルターを1年以上も交換していない場合は、フィルターに花粉だけでなくカビやホコリなどがかなり溜まっている可能性もあります。

 本格的なシーズンが始まる前にフィルターを新品に交換することで、かなり効果的な花粉対策にもなります」(H整備士)

 カーエアコンのフィルターは、そのクルマに適合するものを選ぶ必要がありますが、インターネットで検索すれば数種類は探せます。

 単価も数千円のものがほとんどですし、自分で簡単に交換することもできるので、花粉対策として新品に交換しておくのが良いでしょう。

※ ※ ※

 車内を水拭きするのも花粉対策のひとつとなるようです。

「濡らして固く絞ったウエスなどでインパネやダッシュボードを拭くだけでなく、シートの座面も拭いてください。

 とくにファブリックのシートは花粉を溜め込みやすいので、濡れたウエスなどで拭き上げるとスッキリします」(H整備士)

 また、暖かく着心地の良いウールなどは、繊維に花粉が絡まりやすいことから、花粉が付着しにくい素材の服を選ぶというのも効果的です。

 一般的には表面がツルツルした生地や革はホコリや花粉が付着しにくく、もしくは静電気が帯電しにくい綿(コットン)や麻、絹なども花粉の付着を抑えるとされており、服装にも気を配る必要がありそうです。

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Writer: くるまのニュースライター 金田ケイスケ

2000年代から新車専門誌・輸入車専門誌編集部を経て独立。専門誌のみならずファッション誌や一般誌、WEB媒体にも寄稿。
中古車専門誌時代の人脈から、車両ごとの人気動向やメンテナンス情報まで幅広く網羅。また現在ではクルマに限らずバイクやエンタメまで幅広いジャンルで活躍中。

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