385万円のグリルレス風ワゴンが日本上陸!? 中国BYD「e6」 バス定評も乗用車の販路拡大はあるのか?

BYDの日本市場進出が話題とならないワケ

 一方で、BYDの日本市場参入は、紅旗やヒョンデのときほど話題にはなっていません。

 BYD JAPANの日本語公式サイトを見ると、e6のページこそ用意されていますが、具体的な価格や購入方法についての記載はなく、モデルの紹介と「自治体・法人向け純電気自動車」の文字が見られるだけです。

 BYD JAPANの広報担当者は、e6の日本導入について「国内のパートナー企業様による実証実験用途でのEV乗用車の要望をうけ、実験的かつ限定的に国内パートナー企業向けに販売しているもの」と説明します。

 つまり、紅旗やヒョンデとは異なり、一般向け販売はおこなっていないことから、現時点では日本市場参入を大々的にすることはないようです。

 では、今後一般向け販売の予定はあるのでしょうか。広報担当者は以下のように話します。

「e6以外の乗用車を日本で販売する計画はなく、一般向け販売の計画もございません。

 BYD JAPANでは引き続き、日本における電気バスや電動フォークリフトの販売に注力し、電動化を後押しします」

自治体・法人向け純電気自動車となるBYD「e6」(画像提供:BYD JAPAN)
自治体・法人向け純電気自動車となるBYD「e6」(画像提供:BYD JAPAN)

 このように、少なくとも現時点では、e6をはじめとするBYDの乗用車を、日本市場で一般販売する可能性は低いといえそうです。

 e6はBYDの本拠がある中国・深センなどではおもにタクシー用途として利用されており、その耐久性やコストパフォーマンスの良さは折り紙付きといわれています。

 一日の走行距離がある程度固定されているタクシーは、EVと相性が良いとされていることから、e6は主にタクシー用途での利用がメインとなるのではないかと考えられます。

※ ※ ※

 EVにおいては中国の自動車メーカーは世界をリードする存在であり、BYDはそのなかでも中心的存在です。

 ヒョンデがEVの「アイオニック5」やFCVの「ネッソ」を導入したように、グローバル基準で開発されたモデルの日本導入はそれほど難しいことではありません。

 そういった意味で、BYD、あるいはそれ以外の中国自動車メーカーが、日本市場へ本格的に参入してくる可能性は決して低くはなさそうです。

【画像】こんなEVワゴンアリかも! BYDが法人向けに日本市場に投入した「e6」を見る(7枚)

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2件のコメント

  1. 発火する中国車は日本に来ないで欲しい。ダンピングで日本の産業を破壊するな。

  2. BYDって青いマスク作ってるところだっけ。

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