ミニバンの「フロントグリル」大きさ二極化? どデカ「ノアヴォク」vs控え目「ステップワゴン」将来どうなる?
ミニバンのフロントグリルが、フルモデルチェンジのたびに大型化しています。トヨタの新型「ノア」「ヴォクシー」は前面の大半をグリルが占めるほどに。しかしその流れとは距離を取るモデルもあります。この先どうなるのでしょうか。
ミニバンのグリルの大きさは“成長”傾向?
クルマを買う時の検討材料として、見た目は重要な要素です。
そしてその見た目を決めるデザインのうち、フロントグリルは最も目立つ最前面にあるわけですから、果たす役割は大きいといえます。
このフロントグリルは、ミニバンでは大型化が進んでいます。
フロントグリルは、前照灯の間にある網のようなものを指します。ここから空気を取り入れて、ボンネットの中にあるラジエーターやエンジンルームを冷やします。
このフロントグリルですが、言及される際は性能よりもデザインについて語られることが多いでしょう。それは前述のとおり、クルマの印象を決定付ける重要なパーツだからです。
フロントグリルのデザインは車種により異なりますが、ブランドによっては形などを概ね共通にしていることもあります。
例えばBMWの「キドニーグリル」、そして、アウディの「シングルフレームグリル」、ロールスロイスの「パルテノングリル」など。
国産メーカーも、レクサスの「スピンドルグリル」や日産の「Vモーショングリル」、スバルの「ヘキサゴングリル」、三菱の「ダイナミックシールド」などが挙げられます。
クルマの表情をある程度そろえて「このクルマはレクサス車」「このクルマは日産車」というように、メーカーやブランドの認知度・存在感を高める狙いがあります。
そんなフロントグリルですが、ミニバンでは、存在感を大きくしてアピールするモデルと、存在感を小さくしてシンプルにするモデルの二極化が進んでいます。
2022年1月に発表・発売されたトヨタの新型「ノア」を見ると、グリルをボディ同色とした標準仕様とともに、大型メッキグリルを採用したエアロ仕様も設定。また、兄弟車の新型「ヴォクシー」は、黒いグリルとしています。
このようにデザインは選べるようになっていますが、いずれもフロントグリルが車両前面のほとんどを占めるほど大きく、存在感を存分に放っています。
同じくトヨタの「アルファード」「ヴェルファイア」や、日産の「エルグランド」「セレナ」も同じ傾向にあり、モデルチェンジを重ねるたびにフロントグリルが“成長”してきました。
各メーカーによる外観の解説では、「大胆」「堂々」「誇らしい」「見る者を圧倒」「よりダイナミックに」といった言葉が並びます。
無駄にデカいグリルは品がないと思うし好きじゃない。自分はステップワゴン派です。
ステップワゴン、高いのに安っぽく見えるからまた売れないだろうなぁ
奥様方が喜ぶ見晴らしとハッタリの効いた外観が今や国民車となったミニバンの命なのに、未だに初代の成功体験を忘れられずに原点回帰とマイルドヤンキーの間を揺れ動く様は走りとラグジュアリーで迷走し続けた昭和のスカイラインを思い出させる