消えゆく4駆の代名詞「パジェロ」 その愛された理由

「パジェロ」といえば「パリ・ダカ」、しかし現在は

「パジェロ」といえば、オフロードでのラリー。砂漠を力強く走破するイメージを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。そのイメージを確立したのが、かつて「パリ・ダカ」の略称で知られた「パリ・ダカールラリー」(現・「ダカール・ラリー」)への参戦です。

「パリ・ダカ」はフランスのパリから海を渡り、アフリカにあるセネガルの首都ダカールまで約1万2000kmにおよぶ道なき道を走る過酷なレースです。そこで「パジェロ」は計12回も総合優勝。その圧倒的な強さで、世界的な知名度を獲得しました。

 しかし、あるラリー関係者は「三菱自動車は2005年にWRC(世界ラリー選手権)から、そして2009年にはダカールから撤退しています。ですから『パジェロ』の生産終了は既定路線でした」と話します。

 またこの関係者によると、今年同じく三菱自動車の代表モデル「ランサー・エボリューション」の生産終了がアナウンスされたことも引き合いに出しながら、現在は「良い悪いではなく単純に、メーカーが『モータースポーツで看板モデルを世に出す』という方向性ではなくなった」ともいいます。

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