うっかり滑ってスリップ事故に!? 目視しにくい超危険すぎな「ブラックアイスバーン」には気をつけろ!

全国各地で発生する「ブラックアイスバーン」

 このように危険性が非常に高いブラックアイスバーンですが、例年全国各地でブラックアイスバーンの発生が見られています。

 降雪量の多い青森県ではどういった状況が見られているのでしょうか。

積雪の多い青森県はどうなのか?(画像はイメージ)
積雪の多い青森県はどうなのか?(画像はイメージ)

 当然のことながら、冬にサマータイヤを履いたままで過ごすことにはリスクがともないます。

 青森県警察の担当者は、県内のスリップ事故について以下のように話します。

 「例年路面の状況によるスリップ事故は見られており、危険性をわかっている県民であっても100%事故を防ぎ切ることは難しいといえます。

 とくにブラックアイスバーンは例年各地で発生しており、とくに日陰や橋の上などにできやすい傾向があります。

 青森県では、毎年の降雪量や気候、気温などによって路面の状況が毎日大きく異なるため、昨日はなかった場所が今日はブラックアイスバーンになっているなど、常に至るところに危険性があります」

 青森県警が公表している「青森県内のスリップ事故について(2021年1月〜3月)」によると、青森県内では、2021年1月から3月の間に計170件のスリップ事故が発生。

 とくに、通勤時間となる午前7時から午前8時頃の事故がもっとも多く、全体の25.8%(44件)を占めています。

 朝は比較的気温が低く、路面が凍結しやすかったことが原因に挙げられますが、前出の県警担当者はスリップ事故の原因について「気持ちの焦りによる運転操作のミスやスピードの出しすぎも考えられます」と話します。

 青森県では、こうした事故を軽減するべく「冬道の1・2・3」を掲げており、1は「1割のスピードダウン」、2は「2倍の車間距離」、3は「3分早めの出発」としています。

 これら3つを啓発することで、ブラックアイスバーンおよび冬の運転への注意を促しています。

 また、「滑走事故防止3原則」として、「急ブレーキ・急アクセル・急ハンドル」の3つにも注意するよう、啓発をおこなっています。

 ※ ※ ※

 ブラックアイスバーンは、降雪地域はもちろん、雪がさほど降らない地域でも気候の変化によって起こり得る現象です。

 冬の運転では「冬道の1・2・3」および、「滑走事故防止3原則」を心がけ、とくに気温が低くなりがちな山道などにおいては慎重に走行するようにしましょう。

 どんなときでも気を抜かず、常に路面の状況に注意をむけておくことが大切です。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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