減速時に「ブゥン!」 クルマの「エンブレ」多用は悪影響ある? ブレーキ消耗に影響はあるのか

エンジンブレーキは積極的に使用したほうが良いケースも?

 エンジンブレーキの活用が推奨されるケースとしては、とくに下り坂の多い峠道での走行などが挙げられます。

 これは、下り坂においてフットブレーキを多用しすぎるとブレーキパッドが熱を持ち、放熱の限界を超えてブレーキの効きが悪くなる状態を「フェード現象」と呼びます。

 さらに、似たような状態としてブレーキを多用しすぎると、ブレーキパッドやブレーキディスクが熱を帯び、ブレーキフルードが沸騰してフルード内に気泡が発生する「べーパーロック現象」という現象も存在。

 フルード内に気泡が生じると、いくらブレーキを踏んでも、その圧力が気泡を潰すことで吸収され、ブレーキが効きづらくなる状態になってしまいます。

フットブレーキを多用するとパッドやフルードが熱により、ブレーキの効きがわるくなる可能性がある
フットブレーキを多用するとパッドやフルードが熱により、ブレーキの効きがわるくなる可能性がある

 こうした状態を避けるために有効とされているのが、エンジンブレーキの活用で、ブレーキパッドなどの熱負担を出来るだけ軽減することが可能です。

 そのため、山道などでは「エンジンブレーキ推奨!」「フットブレーキの使いすぎ注意」といった看板が設置されていることがあります。

 このようなことからも、エンジンブレーキは絶対に使用してはいけないというものではなく、ブレーキ、エンジンブレーキともに、適切なタイミングを考えて活用するのが最適です。

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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