スズキ「ジムニー」を魔改造! 噂の5ドア化!? 後ろ半分切断 体は軽トラ オートサロンに現れた変わり種
顔はジムニー、体はキャリイの「ジムキャリー」も登場!
5ドア化ジムニーが登場した一方で、後ろ半分を大胆にカットしたジムニーも披露されました。
出展したのは、茨城県ひたちなか市に店を構える「石塚エンジニアリング」です。
石塚エンジニアリングでは、ジムニーを中心に「ダブルミッション」という独自のトランスミッションや足回りのパーツなど、各種パーツのワンオフ製作を手掛けており、開発・製作・取り付け・セッティングを一貫しておこなっています。
今回のモデルは、山梨県在住の個人オーナーが所有する2代目ジムニー(JA11型、1990-1995年)をベースに製作。
代表の石塚氏は「オーナーが休日に岩山などの悪路を走行(ロッククローリング)するために製作した車両です。公道走行はできないので、山までは積載して運んでおり、完全に趣味に特化した車両となっています」と説明します。
ボディは、後席部分をカットしつつもルーフなどの一部はそのまま使われており、ジムニーの面影もしっかりと残した車両になっています。
マツダ純正の「ソウルレッドクリスタルメタリック」でカラーリングし、フロントやボディを支える強固なパイプ類は、くっきりとしたブラックで塗装しています。
ボディの一部にはグラインダータトゥーも。また、タイヤはボディの左右に大きくはみ出すように付けられています。
ジムニーらしく可愛いフロントフェイスながら、迫力とイカつさも持ち合わせた1台です。
そして、こだわりは外見以外にも。展示されたジムニーの車内を見ると、一見シフトらしきレバーが4つも確認できます。
石塚氏によると、これは「「弊社オリジナルのダブルミッション」だそうです。
同じギア比の5速MTシフト2機に加え、トランスファー(4WDからFFへ変更)が1機、後輪操舵用のレバー1機となっているそうで、この5速MT2機のシステムをダブルミッションと呼んでいます。
このダブルミッションによって、通常の1速時よりもさらに低速で走ることが可能になり、滑りやすい斜面など慎重さが求められる場所で、ゆっくりと少しずつ進むことができます。なお、スピードは人の歩く速さよりもゆっくりだそうです。
また、このジムニーはロッククローリング向けのため、素材に堅牢な鉄パイプを使い、ダメージを受けても傷や凹みが付きにくいよう工夫もされています。
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オートサロンの会場には、顔はジムニー、体は「キャリイ」という、その名も「ジムキャリー」が現れました。
出展したのは、横浜市保土ケ谷区に店を構えるTSD Styleです。ジムニーと、スズキの軽トラック「キャリイ/スーパーキャリイ」(以下、キャリイ)を合体させました。
キャリイは、1961年から60年近くにわたり代を重ねながら販売されている軽トラックです。直近では2021年8月に一部改良がおこなわれています。
ジムキャリーは、現行ジムニーの純正フロントグリルや、フロントバンパーなどのカスタムパーツを装着しています。
これにより、ヘッドライトがキャリイ本来の扇形から現行ジムニーの丸形に変わったほか、樹脂性バンパーによりオフロードテイストが加わりました。
ジムキャリーはコンプリート販売もおこなっており、その場合は前述のグリル以外に灯火類や2インチアップキット、ネオチューンショック(純正ショック加工)が含まれています。
このほか、フロントパイプガードや荷台に装着するリアパイプガード、スペアタイヤブラケットテールガードなど悪路走行も想定したパーツを展開するなど、より外観を進化させるカスタマイズが可能なようです。
ジムキャリーキットを展開するTSD Styleの担当者は「ジムニー純正のグリルを使ってモディファイするキットを製作しています。軽自動車枠に収まるボディサイズなので、車検も対応していますが、今回の展示車はタイヤなどが車検未対応となっているショーモデルです」と話しています。
ここまで改造して車検通るの?。
車検通らなくていいなら何でも出来る。