VW新型ミニバン「マルチバン」右ハンドル仕様が英国で登場! 日本で「ヴァナゴン」の復活はある?
フォルクスワーゲン(VW)商用車部門は2022年1月19日、新型「マルチバン」右ハンドル仕様をイギリス市場に導入しました。
日本では「ヴァナゴン」の名で知られる歴史あるミニバン
フォルクスワーゲン(VW)商用車部門は2022年1月19日、新型「マルチバン」を英国市場に導入しました。
英国市場での車両価格は、4万3160ポンド(日本円で約640万円。1.5TSIライフ)から6万865ポンド(約940万円。1.4TSI eハイブリッド LWB)となります。
新型マルチバンは、2021年10月に6年ぶりとなるフルモデルチェンジで第7世代(T7)に進化しました。
あらたにVWのプラットフォーム「MQB」を採用した新型マルチバンは、全長4973mm(ロング版は5173mm)×全幅1941mm×全高1903mm、ホイールベースは3124mmと、全長は日本を代表するプレミアムミニバン、トヨタ「アルファード」とほぼ同じ大きさです。
新型マルチバンは、1985年登場の「T3」までさかのぼるデザインDNAを現在に取り入れているといいます。水平のデザインラインと横基調のフロントマスクはモダンでダイナミックな印象です。
室内は軽量シートシステムと革新的なテーブルを備えています。最大7席のスペースを持ち、2列目/3列目は従来より最大25%軽量化され、必要に応じてスライドしたり取り外すことも可能です。
また2列目シートは180度回転可能。さらに多機能テーブルは中央のレールで前後の座席間を移動させることができ、フロントシートのセンターコンソールとしても使うことができるようになりました。
標準ボディでは3列目シートの後ろに469リッターの荷室を確保。3列目シートを取り外すと1844リッターまで拡張できます。また2列目シートまで取り外すと荷室容量は3672リッターとなります。ロングボディでは4053リッターです。
コックピットはマルチステアリングホイールとともに完全に新設計となっています。インパネには10.25インチのデジタルコックピットディスプレイ、そして10インチのインフォテイメントタッチスクリーンと、最新のVWモデルと同様にデジタル化されています。さらにオンラインサービス「We Connect Plus」も3年間無料で利用可能です。
最新のADAS(安全運転支援システム)も充実。シティエマージェンシーブレーキやレーンキープアシストなどを含むフロントアシストエリアモニタリングシステムや、半自動運転を可能にするIQ.ドライブトラベルアシストなど、34以上ものシステムを備えています。
※ ※ ※
最初に登場するのは、136馬力の「1.5TSI」と204馬力の「2.0TSI」のガソリンエンジンモデル、そして150馬力の「1.4TSI」エンジンに85kWの電気モーターを組み合わせ、トータル出力218馬力を発生するPHEV「マルチバンeハイブリッド」も用意されます。
マルチバンeハイブリッドは電気のみで走行可能なEVモードも搭載されています。eハイブリッドのみ、6速DSGが組み合わされます。
さらに2022年春には150馬力のディーゼル「2.0TDI」が加わります。トランスミッションは7速DSG(DCT)が組み合わされ、前輪を駆動します。
今後、日本での展開はどうなのでしょうか。
1990年代に「ヴァナゴン」という車名で第3世代(T3)と第4世代(T4)が正規輸入されていましたが、その後「T5」「T6」は登場しませんでした。
日本ではいまだにミニバン人気が高いため、ハイブリッドモデルも用意されている新型T7マルチバンの日本導入に期待したいところです。
コメント
本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿は削除する場合がございます。