ハンドルの持ち方「10時10分」はもう古い?そもそも持ち方が決められている理由は?
最近では、ハンドルの下部を持つ人も多く見られる?
ただ、SNSなどに投稿されている画像を見てみると、「10時10分」で握っている人も多い一方で、ハンドルの下部を握っていたり、「内掛けハンドル」になったりしている人も見られます。
内掛けハンドルとは、ハンドルを内側から逆手に握る持ち方のことで、手のひらが運転者から見える向きになっています。
内掛けハンドルは正しくハンドル操作できないことはもちろん、万が一の事故でエアバッグが作動した際に腕を骨折するなどの可能性も考えられる、非常に危険な持ち方です。
また、ハンドルの上部ではなく下部を握っている人も見られ、その握り方も、しっかりとハンドルを掴んでいなかったり、指を引っ掛けているだけだったりと曖昧です。
そうしたハンドルの持ち方も、内掛けハンドル同様に正しい持ち方であるといえず、誤操作に繋がる危険性もあるためしないほうが良いでしょう。

こうした正しくはないハンドルの持ち方が見受けられる背景には、いまと昔のクルマの機構の違いが挙げられます。
かつてのクルマは、腕の力をそのままタイヤに伝達していたため、ハンドルを回すためにそれなりの力が必要で、とくに力が弱い人は正しくハンドルを握っていないと回すことが困難でした。
その一方で、最近のクルマには、手動のハンドル操作を電気や油圧の力でアシストする「パワーステアリング」が搭載されており、さほど力を入れなくても円滑にハンドルを操作することができます。
そうしたハンドル操作のしやすさから、以前ほどハンドルの持ち方を重視していない人が多くなっているのかもしれません。
Writer: Peacock Blue K.K.
東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。











