時価総額はなぜ重視される? トヨタ34兆円、テスラ100兆円超えも販売台数では逆転! 米新車市場初のトヨタ首位も比例しない訳
2021年の株式市場は、コロナ禍にもかかわらずおおむね好況で終えました。日本企業の時価総額トップはトヨタの約34兆円ですが、世界に目を向けるとテスラが圧倒しています。
前年比30%超となったトヨタの株価、しかしテスラは…
2021年12月30日、東京証券取引所は年内最後の取引を終え、大納会をおこないました。
日経平均株価の2021年の終値は2万8791円71銭となり、3年連続で前年末超えを記録しただけでなく、32年ぶりの高水準となりました。
日本企業の時価総額トップはトヨタの約34兆円ですが、世界に目を向けるとテスラが圧倒しています。よく耳にする「時価総額」とはどのようなものなのでしょうか。
依然として新型コロナウイルスの影響による混乱は続いていますが、ワクチン接種が進んだことなどによって経済活動にも回復の兆しが見えつつあることから、上場企業の株価は上昇傾向にあります。
自動車業界の雄であるトヨタの株価は、2021年の始値が1586円であったのに対し、終値は2106円と30%を超える上昇率を見せています(トヨタは2021年9月に、1株を5株へ分割しているため、2021年の始値は正確には7930円でした)。
トヨタの時価総額は34兆円を超え、2位のソニーを2倍近く引き離して日本企業トップの座に君臨しています。
ちなみに、2021年末時点でのそのほかの自動車メーカー別時価総額を見ると、ホンダが約5兆8500億、日産が約2兆3000億、スズキが約2兆2000億、スバルが約1兆6000億、マツダが約5591億 、三菱が約4800億となっています。
東証一部に上場している全企業の時価総額を合計すると約700兆円となりますが、そのうち自動車メーカーや関連部品メーカーなどの時価総額はおよそ10分の1におよぶなど、自動車産業がいかに日本の経済を支えているかがこうした指標からもうかがえます。
株価に総株式発行数を掛けた「時価総額」という指標は、市場におけるその企業の価値を示すものとして、もっとも一般的な指標のひとつです。
グループ全体で年間1000万台という、世界屈指の新車販売台数を誇るトヨタが、日本の時価総額ランキングのトップ、いい換えれば、もっとも価値のある日本企業となっているのは当然といえば当然の結果であるかもしれません。
一方、世界の自動車メーカーに目を向けると、時価総額トップに位置するのはトヨタではないどころか、トヨタと毎年販売台数争いを繰り広げるフォルクスワーゲンやGMでもありません。
そのトップになったのは2021年の終値で125兆円という自動車メーカーとして圧倒的な時価総額を誇るテスラです。
1年間で30%以上の成長を遂げたトヨタの株価ですが、テスラはそれをさらに上回る50%を超える成長率を見せており、2年前の2020年の始値からは10倍以上に高騰しています。
時価総額だけで見れば、テスラはトヨタの3倍以上の価値がある自動車メーカーとなります。
それだけでなく、日本の自動車メーカーの時価総額をすべて合計しても、テスラの半分にもおよびません。
いうまでもなく、テスラは電気自動車(EV)によって急成長を遂げてきた企業です。
2021年は「脱ガソリン車」や「EV推進」を掲げる企業が多く見られた年でもありましたが、その背景には株式市場におけるテスラの大躍進とは無関係ではないでしょう。
もう少し理解してから記事を書くべき。
結局株価は下がったのか、上がったのかぐらい調べて書けよ。
間違った知識を書いてると気付いたなら恥ずかしがらずに消せ