時価総額はなぜ重視される? トヨタ34兆円、テスラ100兆円超えも販売台数では逆転! 米新車市場初のトヨタ首位も比例しない訳
時価総額には、「将来への期待」が反映される?
いま現在は、ガソリンエンジン車のほうが総合的にメリットが大きいのは事実ですが、自動車産業の未来を考えると、電動化の波は避けられないのは明白です。
もちろん、「ガソリン車か、EVか」という単純な二項対立ではなく、実際にはハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、燃料電池車(FCV)、そして水素エンジン車など、さまざまな選択肢から最適な姿を模索していくことになるでしょう。
ただ、世界の投資家たちは、EVに積極的であればあるほど評価する傾向にあるようです。
その急進的ともいえるアピールには疑問の声も少なくありませんが、2021年12月にはトヨタもEVへのさらなる追加投資を発表し、レクサスブランドは2035年までに全車種をEV化することを明らかにしました。
欧米の自動車メーカーに比べて、EVへの投資を大々的にアピールすることはあまりなかったトヨタですが、大量のEVを一気に発表するなどセンセーショナルなプレゼンテーションをおこなった背景には、投資家対策という目的もあったと考えられます。
筆者(PeacockBlue K.K. 瓜生洋明)は、テスラ(EV)は優れている、あるいは、トヨタ(ガソリンエンジン車)は時代遅れということをいいたいわけではありません。
筆者が強調したいのは、自動車メーカーを評価する指標のひとつに「時価総額」があり、それは、新車販売台数やクルマそのものの良し悪しなどとは別だということです。
トヨタが世界トップクラスの新車販売台数を誇ることも事実ですし、テスラがトヨタの3倍を超える時価総額を誇ることも事実です。それらを戦わせて、どちらが優れているかを論じるのはナンセンスです。
しかし、誤解を恐れずにいえば、これまで自動車産業に関わってきた人の多くは、新車販売台数の多さや、クルマの良し悪しこそが自動車メーカーにとってもっとも重要な評価軸のひとつであると捉えられてきたように思います。
もちろん、それらは今も昔も、そしてこれからも重要な指標であることは確かです。ただ、自動車メーカーも企業のひとつである以上、企業価値を表す時価総額も無視することはできません。
そして、日本の自動車メーカーの時価総額をすべて足しても、テスラには届かないという事実があるのです。
100年に一度といわれる大きな変革期にある自動車産業ですが、そうした変化に対応するため、評価軸そのものもアップデートしていかなければなりません。
そうした意味でも、テスラの躍進は、既存の自動車産業に一石を投じているといえます。
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将来の期待値によって上昇を続けるテスラの株価ですが、遅かれ早かれ実績がともなわなければ投資家にも見放されてしまうことでしょう。
その点、トヨタをはじめとする日本の自動車メーカーには、100年におよぶ実績があります。
将来への期待は、過去の実績が伴ってこそより現実味を帯びるものです。2022年は、日本の自動車産業にとって、ますます明るい将来を見られる年になることを願っています。
もう少し理解してから記事を書くべき。
結局株価は下がったのか、上がったのかぐらい調べて書けよ。
間違った知識を書いてると気付いたなら恥ずかしがらずに消せ