320馬力で4WD! VWのSUV初のハイパフォーマンスモデル「ティグアンR」ってどんなクルマ?
腰高のティグアンなのにフラットな姿勢でコーナーをクリア
ティグアンRに乗りワインディングをちょっと攻めてみると、驚くほどエキサイティングな走りに衝撃を覚えます。
抜群の瞬発力とともに、腰高なのにフラットな姿勢を保ちながら、プログレッシブステアリングの採用により小さな舵角のままグイグイ曲がっていく走りは、VW車ではかつて味わったことのない世界です。
4輪がガッチリと路面を捉えながら、リア外輪が踏ん張って力強く蹴り出す感覚が伝わってきます。まるでロボットを操っているかのような感覚もあって面白いです。ティグアンも「R」になるとすべてが別物です。なお、車検証の記載によると、車両重量は1750kgで、前軸重が1020kg、後軸重が730kgとなっています。
4MOTIONアクティブコントロールは、ダイヤルでドライビングプロファイルを「オンロード」、「スノー」、「オフロード」、「オフロードカスタム」に切り替えが可能で、さらにオンロードのなかで、「コンフォート」、「スポーツ」、「レース」、「カスタム」を選択できます。逆に「エコモード」がないあたりもRらしいところです。
スポーツモードを選択すると、すべてが強調されてよりスポーティなテイストになります。さらにティグアンR用に特別に開発されたというレースモードでは、エンジンサウンドが高まり、トランスミッションやダンパー調整などがより走りに特化した特性となります。
一方で、“R”とはいえSUVとしての使い方にも対応すべく、雪上や悪路に向けた走行モードやヒルディセントコントロールなどもぬかりなく設定されています。
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695万1000円という車両価格は、日本向けのフラッグシップとなる「アルテオン」をしのいで、VW車の中でもっとも高価になるわけですが、ティグアンのRを待っていたという人も少なくないことでしょうし、これほど中身がディープでこの価格というのは、十分に納得できるどころか、むしろお買い得にすら思えてきたほどです。
Volkswagen TIGUAN R
フォルクスワーゲン・ティグアンR
・車両価格(消費税込):695万1000円
・全長:4520mm
・全幅:1860mm
・全高:1675mm
・ホイールベース:2675mm
・車両重量:1750kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
・排気量:1984cc
・駆動方式:4WD
・変速機:7速DSG
・エンジン最高出力:320ps/5350-6500rpm
・エンジン最大トルク:420Nm/2100-5350rpm
・タイヤサイズ:235/35R21
・WLTCモード燃費:10.8km/L
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