クルマの査定時「ETC有無」で価格変わる? 取り外した車載器の再利用は可能なのか

元愛車のETC、そのまま新しいクルマに取り付けて使える?

 では、ETC車載器を取り外すことにした場合、その車載器はそのまま新しいクルマに取り付けして使用することはできるのでしょうか。

 一般的に、高速道路の料金は「軽自動車・二輪車」「普通車」「中型車」「大型車」「特大車」の5つの区分に分けられています。

 ETC車載器を正常に利用するためには、この区分にあわせた「セットアップ」が必要です。

 セットアップとはクルマの車両情報を車載器に暗号化して書き込むことで、このセットアップによって、そのクルマがどの区分に位置しているか、ETCレーンを通っただけで判別できるようになっています。

 例えば、それまで普通車に搭載していた車載器を軽自動車に取り付けて使用すると、高速道路では普通車料金で精算となるため、再セットアップは必要不可欠です。

最近ではさまざまなサービスが受けられる「ETC2.0」というものも増えている
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 一方で、普通車から普通車へ付け替える場合では、車両の区分が変わらず、料金のギャップは起きないため、そのまま使用できると考えている人も多いかもしれません。

 前述した通り、セットアップの際には車載器にクルマの車両情報を登録しています。

 この車両情報にはナンバープレートの番号なども含まれているため、違う車両から取り外した車載器では、区分が同じであっても正規の取り付けとはいえません。

 つまり、区分にかかわらず車両が変わったとき、ナンバープレートが変わったときには、再度セットアップをおこなうことが求められるため、元愛車のETC車載器をそのまま新しいクルマに取り付けることはできません。

 また、車両やナンバーが変わっていない場合でも、牽引装置を取り付けた場合には、料金区分も変わるため、セットアップをおこなう必要があります。

 ちなみに、セットアップをおこなうためには専門の技術や知識を要するため、車載器を購入した店舗に依頼するのが一般的です。

 もし、車載器をネットなどで購入した場合には、近隣のカー用品店やメーカーの販売店などにセットアップをおこなえるか問い合わせてみたほうが良いでしょう。
 
※ ※ ※

 ETC車載器を搭載したまま売却することに対して、個人情報漏洩などの不安を感じる人もいるかもしれませんが、ETC車載器には使用者の氏名や住所といった個人情報は保存されない仕組みとなっています。
 
 一方で、ETCカードはそのまま料金精算に使用できてしまうため、絶対に忘れずに取り出すようにしましょう。

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1件のコメント

  1. カードもあれば更に査定が良くなるんじゃない?(笑)

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