なぜ3眼LED増えた? トヨタ新型「ノア/ヴォクシー」やホンダ新型「ステップワゴン」にも採用!? 2眼や4眼ではなく3眼採用の意図は?
2021年12月上旬にトヨタは新型「ノア」と新型「ヴォクシー」、ホンダは新型「ステップワゴン」のティザー画像を公開しました。そこでは3車種とも3眼LEDを採用しているように見えますが、なぜ最近の新型モデルでは3眼LEDが採用されるのでしょうか。
なぜ3眼LEDが増えている? 「2」や「4」でなく「3」の訳
クルマの第一印象を決めるものとして、ヘッドライトのデザインは大きな要素を占めています。
最近では、LEDライトの採用によりデザイン面での自由度が上がっていますが、そのなかでも高級モデルなどで多く見られる「3眼LEDライト」ですが、なぜ2眼や4眼ではなく、3眼が主流なのでしょうか。
LEDの正式名称は「Light Emitting Diode」で、日本語では「発光ダイオード」と呼ばれています。
日本では2009年頃から一般家庭の照明用にLEDが普及し始め、現在ではほとんどの照明器具でLEDに置き換わっており、その特徴はそれまでの電球や蛍光灯に比べて、消費電力が少なく、寿命も長いメリットが挙げられます。
一方で、クルマのヘッドライトとしては、長くハロゲンランプが主流でした。
その後、HID(キセノンヘッドライト)などが採用されていましたが、現在の新車ではLEDヘッドライトの採用が多くなっています。
LEDヘッドライトの採用が進む背景について、国産メーカーの担当者は次のように話しています。
「クルマの印象を決めるフロント部分に置いてヘッドライトの存在は大きいものです。
そうしたなかで、LEDは従来のユニットよりも小型化できたことで、これまで難しかったライトデザインが実現出来るようになりました。
またLEDには少ない消費電力かつ高い耐久性という特徴があり、デザイン・性能といった部分がクルマにも適しているといえます」
近年では日中でも点灯する「デイタイムランニングランプ」の義務化もあり、それらのランプにLEDを用いて曲線デザインで取り入れているモデルもあります。
一方で、ヘッドライトでもLEDを採用するモデルが増えていますが、なかでも3眼LEDライトを標準またオプションで採用するモデルが多く見受けられます。
2021年12月8日にティザー画像が公開されたトヨタ新型「ノア」、新型「ヴォクシー」では、それぞれのヘッドライトに3眼LEDライトを採用しているように見えます。
また、12月10日に同じくティザー画像が公開されたホンダ新型「ステップワゴン」でも3眼LEDライトを採用したヘッドライトデザインがお披露目されています。
また、トヨタ「ヴェルファイア」「ランドクルーザー(300シリーズ)」やレクサス「NX」「RX」「LX」などでも3眼LEDライトが採用されていますが、なぜ3眼なのでしょうか。
前出とは別の国産メーカー担当者は次のように話しています。
「3眼LEDの内訳は、メーカーや車種により異なるものの、左右がロービーム、真ん中がハイビームというタイプか、中央寄りがハイビーム、外側ふたつがロービームというのが一般的です。
3眼の理由として明確なものはわかりませんが、3眼LEDの場合ヘッドライトの高さを自動で調整する『オートレベリング機能』が付帯していることが多く、これらの機能などとデザイン的なバランスを考慮して3眼が適切になっていると考えられます」
また、別の国産メーカー担当者は「3眼を採用するのはデザイン上のバランスとコスト面のため」と説明しています。
※ ※ ※
高級モデルかつ新型モデルを中心に定番化しつつある3眼LEDですが、現在はほとんどのモデルで標準もしくはオプションとなっています。
しかし、クルマの装備類は採用例が増えていくことで標準装備される傾向にあるため、今後はどのモデルでも3眼LEDが当たり前になるかもしれません。
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- トヨタ ノア
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- 新車販売価格:267.0~389.0万円
- ボディタイプ
- ミニバン
- 販売年月
- 2022年1月~生産中
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- トヨタ ヴォクシー
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- 新車販売価格:309~396.0万円
- ボディタイプ
- ミニバン
- 販売年月
- 2022年1月~生産中
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