ビモータ「KB4」実車を見て仰天!? エアダクトがシートカウル下のラジエターへ伸びる!!
「Bimota(ビモータ)」の最新作「KB4」の報道向け発表会が、カワサキプラザ東京等々力(東京都世田谷区)にて行なわれました。2021年11月にイタリア・ミラノにて開催されたバイク国際見本市「EICMA2021」で世界初公開した「KB4」を本邦初公開。カワサキモータースジャパンの桐野英子社長によってアンベールされました。
600クラス並みにコンパクト!
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「Bimota(ビモータ)」の最新作「KB4」の報道向け発表会が、カワサキプラザ東京等々力(東京都世田谷区)にて行なわれました。2021年11月にイタリア・ミラノにて開催されたバイク国際見本市「EICMA2021」で世界初公開した「KB4」を本邦初公開。カワサキモータースジャパンの桐野英子社長によってアンベールされました。
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実車を見ようと集まった報道陣を前に、カワサキモータースジャパンの桐野英子社長はこう言います。
「2019年にカワサキモータースグループによるビモータへの出資。昨年のカワサキ製スーパーチャージドエンジン搭載のTESI H2に続きまして、今回はミラノで発表されましたニューモデル、KB4の国内初お披露目、およびカワサキモータースジャパンによるビモータブランドの国内取扱いを発表いたします。カワサキとはまったく違った作り込みがなされ、フィロソフィーが詰め込まれたKB4をご覧ください」
「KB4」を目の前にして感じるのは、リッタークラスのバイクにしてはコンパクトであることです。600ccクラスのスーパースポーツに匹敵するショートホイールベースと、ロングスイングアーム(555mm)を実現しています。
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そしてシートカウル下を覗き込むと……なんと、ラジエターがエンジン前方ではなくシート下、テールカウル内に配置されているではありませんか! こうすることでエンジン搭載位置を前方へ移動でき、ビモータが理想とする前後重量配分(53.6:46.4)にしているのです。
■軸間距離比較
「KB4」1,390mm
「Ninja ZX-6R」1,400mm
「Ninja 1000SX」1,440mm
「Ninja ZX-10R」1,450mm
「Z900RS」1,470mm
大胆!! 存在感あるエアダクト
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もうひとつ目を惹くのは、左右のエアダクトです。発表会には、BIMOTA S.P.A.のピエルルイジ・マルコーニCOOもオンラインで参加し、記者からその効果を問われましたが、「シート下に配置されたラジエターへと導風する」とのことで、「吸い込んだ走行風に圧力が掛かる設計で、高い冷却効果を発揮します」と説明してくれました。
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カーボンファイバーを多用した軽量ボディワークで、足まわりは前後ともにオーリンズ製の最高グレードのコンポーネンツ。Anticorodal(アンチコロダル)というアルミ合金から削り出して作られているスイングアームなど、高精度なビレットパーツたちがふんだんに使われていることでも高級感が伝わってきます。
エンジンは「Ninja 1000SX」の排気量1043ccの水冷並列4気筒DOHC4バルブを搭載し、クロムモリブデン鋼のフロントトレリスはエンジンに直接マウントされ、削り出しスイングアームピボットプレートを介してスイングアームにもつながっています。
ライディングポジションへの配慮も感じられる
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フットステップも興味深く、各部の偏心機構を回転させることで簡単にポジションの調整が可能となっています。リアサスペンションのアッパーマウント部もステップ同様に偏心機構となって、回転させることでシート高の変更ができる構造。スペックではシート高810mmとあり、プラスマイナス8mmの調整ができることが記されています。
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生産台数500台のうち200台が日本へ導入とのことですから、足つき性を重要視する日本市場を考慮していることがうかがえるとも言えるでしょう。
価格(消費税10%込み)は437万8000円。カワサキモータースジャパンが総輸入元となり、全国50店のBimota正規取扱店で販売。商談権は抽選です。
「Bimota」ブランドの加速に期待!
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ビモータは1973年に誕生し、2022年には50周年の節目を迎えます。1978年に登場した「KB1」は、ビモータがカワサキのエンジンを搭載した最初のモデルであり、今回の「KB4」はそのネーミングが示すとおり、第4弾となります。
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マルコーニCOOは、カワサキモータースの伊藤社長から「ビモータはイタリアのリミニにあるべきで、イタリアの職人が作ったものでなければ、その価値も失われてしまう」と言われたことを明かしています。
「カワサキのサポートのおかげで、私たちのミッションは明確になりました」と、ビモータはカワサキのエンジンとともに新たな歴史を紡いでいくのです。
日本における販売とマネージメントをカワサキモータースジャパンがおこなうことで、スペアパーツやアクセサリーの供給が安定。カワサキのシステムやネットワークによって、カワサキの製品と同じようにユーザーは入手できます。
なお、「EICMA2021」ではネイキッドスタイルの「KB4 RC」も展示されましたが、そちらは参考出品。少し気が早いかもしれませんが、「KB5」も期待せずにいられません。
提供:バイクのニュース
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