冬に高速道路を走行すると、除雪を行っている作業車を見かけることがあります。
　
　各高速道路では、冬季中の交通を確保するために、さまざまな車両が雪氷対策をおこなっています。

　NEXCO中日本の雪氷対策の資料では、雪氷対策車両について、「除雪トラック」、「ロータリー除雪車」、「溶液散布車」などの車両があげられています。

　これらの車両をひとまとめにして「雪氷作業車」ともいわれており、冬季中にさまざまな役割を果たします。

　例えば、路面の凍結を防ぐために、凍結防止剤（固形の塩や塩水などの塩分）を道路に散布する、「凍結防止剤散布作業」をおこないます。

　このほか、前面にスノープラウ（板状の除雪装置）がついた作業車で除雪作業、高速道路の路肩にたまった雪をロータリー除雪車により本線外に排雪する排雪作業などがあります。

　一方で、こうした作業車について、NEXCO各社などのホームページでは「無理な追い越しは危険ですのでご注意ください」といった記載が見られます。

　これについて、NEXCO中日本の広報担当者は以下のように説明しています。

「雪氷作業車の前は、作業前の路面のため、雪道・凍結路となり、非常に危険です。

　また、除雪車で走行車線だけを除雪しているような場合、一般車両が追越車線を使って除雪車を追い越すと、除雪作業中の雪や凍結防止剤が一般車両にかかって事故の原因になったり、車両の汚損が生じさせたりする恐れがあります」

　作業車が稼働している路面は、通常の一般車両が走行することでスリップしてしまったりなど事故になりかねないため、追い越すのは危険といえます。

　一方で作業車を避けることは可能なのでしょうか。これについて、前出の担当者は以下のように話します。

「雪氷作業における、除雪、凍結防止剤散布、つらら落としの作業箇所を24時間リアルタイムで情報提供する専用WEBサイト『除雪NAVI』で確認してもらうことで、作業車を避けることができます。

　またNEXCO中日本の交通情報が分かるサイトの『i highway中日本』や『日本道路交通情報センター（JARTIC）』などで最新の交通情報を確認いただければと思います」

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　雪氷作業車は、冬季の安全な交通を確保するためにさまざまな作業をおこなっています。

　このため、無理な追い越しに加え、十分な車間距離を保って走行するように心がけましょう。