なぜトヨタ超小型SUV「アイゴクロス」はガソリン車のみ? 電動化が進む欧州でHVが無い理由
トヨタSUVの最小モデルとして、新型「アイゴクロス」が欧州で2022年に発売されます。電動化が進む欧州ですが、新型アイゴクロスにはハイブリッドが設定されておらず、1リッターガソリンエンジンを搭載します。それはなぜなのでしょうか。
小さいけど存在感バツグンの新型アイゴクロス
トヨタが欧州で販売するコンパクトカー「アイゴ」の派生モデルとして、クロスオーバーSUVに仕立てた「アイゴクロス」が2022年春に同市場で発売されます。
新型アイゴクロスは「ヤリス」「ヤリスクロス」に続くTNGA「GA-B」プラットフォームを採用したモデルで、全長3700mm×全幅1740mm×全高1510mmというボディはトヨタのSUVとして最小。
ヤリス(3940mm×全幅1695mm×全高1500mm)よりも全長が短く、最小回転半径4.7mという取り回し性の良さを実現しました。
外観のデザインは、新しいウェッジルーフラインを採用することで、ダイナミックかつスポーティなスタイルを演出。
フロントには大型グリルやフォグランプ、スキッドプレートなどを装備し、クロスオーバーSUVであることを主張します。
また、クロスオーバースタイルを採用したことによってドライビングポジションが高くなり、トランク容量も58リットル増加しました。
マルチメディアセットには、8インチのタッチスクリーンディスプレイとApple CarPlayまたはAndroid Autoによるスマートフォン統合機能が含まれています。
さらに、予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」は作動範囲や機能を拡大し、より多くの事故リスクに対応できるようになりました。
パワートレインは1リッター3気筒エンジンに新開発CVTまたは5速MTを組み合わせています。
欧州トヨタは、GA-Bベースのモデルの年間生産台数は50万台を超えると予測(2021年3月に発表)。
50万台という大規模な生産台数を計画していることや、新型アイゴクロスのパワートレインはハイブリッドではなく内燃機関とすることで、小さなモデルを購入するユーザーが重視する「手ごろな価格」を実現することを目指すとしています。
ちなみに、ドイツでの新型アイゴクロスの価格は1万5390ユーロ(約197万円)からとなっていますが、クルマを必要とする多くのユーザーが所有しやすくなるように、購入時は残価設定ローンを利用することで支払額を抑えたり、月々2200円程度で定期点検・ロードアシスタンスが受けられるパッケージも用意されるようです。
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