白バイならぬ「黄バイ」が都内に出没!? 精鋭集う「バイク隊」の正体は? 首都高で目撃談多数!
白バイではなく黄色のバイクである「黄バイ」と呼ばれるバイクが存在するといいます。どういったバイクなのでしょうか。
首都高の安全を守る!「黄バイ」の正体とは?
街中で見かける白バイは、主に交通取り締まりで用いられています。
一方で、東京周辺では白バイではなく黄色のバイクである「黄バイ」と呼ばれるバイクが存在しているといいます。どういったバイクなのでしょうか。
黄バイとは、首都高速道路全線の道路管理、パトロールをおこなう首都高パトロール株式会社のバイク部隊を指し、主にパトロールバイクとして用いられています。
通常、白バイは各警察が運用・管理していますが、黄バイは首都高パトロールが運用・管理をおこなっており、民間企業としてはじめて、パトカーや消防車などと同様の緊急指定を受けたバイクです。
黄バイの特徴について、首都高速道路の広報課担当者は以下のように話します。
「黄バイで用いられている車種は、ホンダ『CB400 スーパーボルドール』で、白バイとは違い400ccバイクが採用されています。
このほか、白バイと異なる点として、首都高バイク隊は車列を誘導するために、後ろ向きに拡声器が取り付けられています」
装備については、白バイ同様にサイレンや赤色灯、収納ボックスなどが装備されています。
では、具体的に黄バイを扱うバイク隊はどういった活動をしているのでしょうか。これについて、前述の担当者は以下のように話します。
「トンネル内で火災や事故などが発生した際にいち早く現場に急行し、避難誘導や交通規制を実施しています。
パトロールカーのように定期的なパトロールは実施していませんが、出勤する大橋基地、待機する志村基地・大井基地の計3基地にてトンネル内で発生する緊急事象に備えています」
緊急時のほか、平常時に交通事故や故障車などの事象が発生した際に現場に急行し、二次事故につながらないための交通誘導などの活動もおこなっています。
志村基地では、志村PAの管理用道路から出入りすることがあり、珍しい黄バイの存在故に、PAを利用する人から「何をするバイクですか?」など声をかけられることもあるといいます。
なお、緊急時には迅速な対応が求められるため、運転技能の維持向上が不可欠で、月に1度操縦訓練が義務付けられ、専門訓練施設でプロから指導や、社内指導員による訓練を日々おこなっています。
黄バイを目にする機会があるかどうかについて前述の担当者は次のように話しています。
「基地間を移動するタイミングに合えば目にすることができるかもしれません。
また2021年6月にオープンした弊社神奈川局にある展示施設『首都高MMパーク』にも展示されています」
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首都高パトロールには、黄バイのほかにも、「パトロールカー」も存在しており、事故現場などで車線規制をおこなうための標識装置やさまざまな資機材が搭載されています。
故障車をけん引することも可能で、最大積載量4トン貨物車をけん引することができます。
用いられている車両は、積雪時や路面凍結時でも業務できるように走破性の高い四輪駆動車が採用されています。
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