パワフルな「クリーンディーゼル」はアウトドアと相性良し! ちょい乗りは不向き!? メリット・デメリットとは
クリーンディーゼルは流行りのアウトドアとも相性◎
とくに大型のSUVなどはトルクフルなエンジンのほうが乗りやすく、長距離移動では燃料費の安さがじわじわと感じられます。
そんなクリーンディーゼルエンジンを搭載した代表的なモデルにはどのようなものがあるのでしょうか。
●マツダ「CX-5」
クリーンディーゼルに力を入れる国内メーカーとしてマツダがありますが、なかでも人気となっているのが、マツダSUVシリーズを牽引する「CX-5」です。
2021年12月にマイナーチェンジに匹敵する大幅な商品改良がおこなわれ、エクステリアのデザインを変更。
さらに、任意に走行モードがスイッチひとつで切り替えられる「Mi-DRIVE(マツダ・インテリジェント・ドライブ・セレクト)」機能の追加や、新たな車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」を取り入れ、優れた運動性能と長時間でも疲労の少ない快適性・静粛性も向上させています。
全長4575mm×全幅1845mm×全高1690mmのボディに搭載される2.2リッタークリーンディーゼルエンジンは、最高出力200馬力/最大トルク450Nmまで高められ、2WDが17.4km/L、4WDが16.6km/L(WLTCモード)という低燃費を実現。
魂動デザインを取り込んだエクステリアからは都会的なイメージが強いですが、実は本格的なオフロードもこなせる走行性能を併せ持っており、トルクフルな走りでオンロード・オフロードどちらでも大活躍してくれそうです。
●三菱「デリカD:5」
「オフロード・ミニバン」とでも呼ぶべき新ジャンルを切り開いた独創的なモデルとして、根強い人気を誇る三菱「デリカD:5」。
4WDを採用するミニバンは数多くありますが、本格的なオフロード性能を実現した電子制御式4WDとSUV並みの最低地上高などを兼ね備えたモデルは、デリカD:5のみでしょう。
全長4800mm×全幅1795mm×全高1875mmというボディに、185mmもの最低地上高を確保。さらにオフロード走行を想定してリブボーンフレーム(肋骨のような骨格構造)と大型のクロスメンバーでボディを大幅に補強しました。
搭載されるパワーユニットは、145馬力/380Nmを発揮する2.2リッタークリーンディーゼルターボエンジン。これにMTモード付き8ATと電子制御式4WDが組み合わされています。
また、ダイヤル式のドライブセレクターで、任意に2WDや4WDロック、4WDオート(自動切り替え)のモードにも切り替えることができます。
もともとデリカは「オフロード走行も可能なミニバン(1BOX)」としての宿命を背負っているとはいえ、ここまでクリーンディーゼルが似合うモデルも珍しいでしょう。近年のアウトドアやキャンプブームもあって、まだまだ需要は高そうです。
●トヨタ「ランドクルーザープラド」
世界的に人気の高いオフローダー「ランドクルーザー(ランクル)」の弟分として、最近は高級感も身に付けたと評判なのが「ランドクルーザープラド」です。
現行の4代目は2009年にデビューしており、幾度の一部改良と2度のマイナーチェンジを経て熟成が進んでいます。
ランクルの弟分ではありますが、全長4825mm×全幅1885mm×全高1850mmもの立派なボディに搭載されるパワーユニットとして163馬力/246Nmの2.7リッターガソリンエンジンもありますが、やはり主力は204馬力/500Nmものビッグトルクを誇る2.8リッタークリーンディーゼルエンジン。
こちらには「DPR」だけでなく、「尿素SCRシステム」を搭載。環境性能にも優れた、一歩進んだクリーンディーゼルとなっています。
ランドクルーザーファミリーとしてのオフロード性能も特徴で、クリーンディーゼルモデルには、スリップを検知すると駆動力を自動で配分する「アクティブトラクションコントロール」を標準装備。
先進安全機能「Toyota Safety Sense」も搭載されるほか、さまざまな電子デバイスを採用、快適性と優れた走行性能を両立させています。
何より500Nmものトルクで2.7t前後もの重量級ボディをグイグイと進める加速力は、スポーツカーとは違う速さを感じさせます。
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燃料費が安くてもメンテナンス費用が高くつくことがありますが、力強さと優れた環境性能環境をあわせもつクリーンディーゼルは、まだまだ現役として活躍してくれそうです。
電動化が進むなかで個性的なクリーンディーゼル車が減っている現在、あえて今選ぶのも良いのではないでしょうか。
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