ボルボの新型電動SUV「C40 リチャージ」なぜオンライン販売のみ? 変革する新車ディーラーの役割とは

日本ではプレミアム市場で一気にEV化する可能性も

 ボルボはグローバルの自動車メーカーのなかでもEVシフトに極めて積極的です。

 2025年までにグローバルでは新車販売の50%、2030年には新車100%をEV専用化するという高い目標を掲げています。

EV化を推進するボルボ
EV化を推進するボルボ

 日本市場については2025年までに毎年1モデル以上のEVを導入し、新車販売の35%をEVとし2030年には100%EV化と設定しました。

 この点についてパーソン社長は「日本のEV化の動きは欧州などグローバルと比べると緩やかだ」としたうえで、「我々は市場全体でのEV化率ではなく、プレミアム市場でのEV化率を意識している。日本でのプレミアム市場のEV化は徐々にではなく、ある時点でから急激に伸びると予想している」といい、ボルボがプレミアムEV市場でのイニシアチブを取るとの強い自信を示しました。

 これに加えて、すでに日本で発売されているボルボ車と、これから2030年までに国内販売するガソリン車やハイブリッド車などすべてのボルボ車について、ディーラーでのカスタマーサービスは継続しておこなうことを約束しました。

 今回発表されたC40 リチャージはボルボ新時代に向けたスターティングポイントとなりますが、そのキックオフとなる100台のサブスクリプションについてパーソン社長は、「すでに海外での実績があるため、日本で成功すると確信している」といい切りました。

 2020年代は日本を含めたグローバルで、まずはプレミアムブランドでのEV化が一気に進むのか、ボルボを含めたメーカー各社の動きが注目されます。

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Writer: 桃田健史

ジャーナリスト。量産車の研究開発、自動車競技など、自動車産業界にこれまで約40年間かかわる。
IT、環境分野を含めて、世界各地で定常的に取材を続ける。
経済メディア、自動車系メディアでの各種連載、テレビやネットでの社会情勢についての解説、自動車レース番組の解説など。
近著に「クルマをディーラーで買わなくなる日」(洋泉社)。

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