個人情報バレる? ナンバープレートで何が分かる? SNSではモザイク処理も! 教えちゃいけない「車台番号」とは
SNSやニュースなどでナンバープレートにモザイク処理をしていることがあります。では、ナンバープレートからどこまでの個人情報が分かるものなのでしょうか。
ナンバープレートよりも重要なのは車台番号のほう?
SNSにクルマの写真を投稿する際、ナンバープレートを隠すように加工している人も多いかもしれません。
また、テレビ番組でも、映り込んだクルマのナンバープレートにモザイクをかけていることがあります。ナンバープレートの情報から個人を特定されてしまうことはあるのでしょうか。
旅行先などで撮影した写真に、自分や他人のクルマが写り込んでいると、「ナンバープレートを隠さなくては!」と感じる人も多く、ナンバープレートは個人情報のように隠されていることがあります。
クルマのナンバープレートについて、SNSでは、「ナンバープレートで個人情報割れるらしいよ」「ナンバープレートは個人情報なので晒しません」という声が上がっている一方で、「ナンバープレートだけで住所とか特定できないよね?」「未だにナンバープレートで個人情報わかるって思ってる人いるらしい」という人も見られます。
ナンバープレートの情報から、所有者の個人情報を割り出されてしまうことはあるのでしょうか。
国土交通省の自動車局担当者は、ナンバープレートと個人情報の関係について「ナンバープレートの情報だけでは、『登録事項等証明書』の請求はできないので、詳しい個人情報を知られることはないでしょう」と説明します。
この登録事項等証明書というのは、車検証に記載された所有者の氏名や住所、使用の本拠地といった個人を特定する情報に加え、クルマの大きさや重量などが記載された重要な書類です。
では、登録事項等証明書の請求条件は、どのようになっているのでしょうか。
前出の国土交通省担当者は、「登録事項等証明書の請求には、『登録番号』と『車台番号』の両方が必要です。他人に請求されないために、両方が露呈しないよう、注意してください」といいます。
登録番号とはナンバープレートに表示されているもので、「12-34」といった4桁の番号を指しています。
ナンバープレートには、登録番号に加え、使用の本拠地にかかわる「地名」や3桁の「分類番号」、「ひらがな」の計4つの情報が表示されています。
ユーザーがクルマを購入し、陸運局や自動車検査登録事務所で登録すると、クルマ1台ごとに異なるプレートが発行されるようになっています。
一方、車台番号は、国土交通省がクルマに1台ごとに割り振る識別番号のことで、クルマが製造され、国に登録された段階で車体に刻印されます。
登録番号は、所有者や使用の本拠地が変わると新規に発行されますが、車台番号はそのクルマが廃車になるまで一貫して変わることはありません。
そして、陸運局や自動車検査登録事務所でクルマを登録し、ナンバープレートをいざ装着する際には、登録番号と車台番号を照合して、同一性を確認することになっています。
つまり、この2つの番号によって、クルマ1台1台の存在と、その所有者が国に正式に認められているということになります。
登録事項等証明書を請求する際に登録番号と車台番号が必要になるのも、2つのそうした深い関連性からであると考えられます。
「12-34」といった4桁の番号は「一連指定番号」といいます。登録番号は、地名・分類番号・ひらがな・一連指定番号のすべてを含みます。
記事中に「車体番号」と「車台番号」と表記の違いがありますが、意図的なものですか?
このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
修正いたしました。
以前埼玉県北で悪人が陸運支局の人間と組んでて昼間にある種の宿泊施設に停められている車のナンバーをもとに家族にバラすぞと恐喝したところ面白いように引っかかったといっていた。もちろん犯罪である。その後まな板のようなものでナンバープレートを隠す方法が広がった(近隣某国の連れ込みでその板を見かけたときは苦笑した)。
以前埼玉県北で悪人が陸運支局の人間と組んでて昼間にある種の宿泊施設に停められている車のナンバーをもとに家族にバラすぞと恐喝したところ面白いように引っかかったという。もちろん犯罪であるし、今はシステム上できないというわけか。その後まな板のようなものでナンバープレートを隠す方法が広がった(近隣某国の連れ込みでその板を見かけたときは苦笑した)。