なぜ何回も停止する? トラックやバスで見かける「多段階一時停止」の意味とは
「一時停止」の標識がある場所で、トラックやバスが複数回の停止を繰り返すことがあります。なぜ、何回も停止を繰り返すのでしょうか。
「多段階一時停止をおこなっています」ステッカーが表す意味とは
トラックやバスの後を走行していると、一時停止などで複数回の停止を繰り返すことがあります。
なぜ、一時停止で一度だけではなく複数回の停止をおこなうのでしょうか。
一時停止は、交通量が多い道路や見通しの悪い交差点など、出会い頭の事故を防ぐために定められているもので、クルマやバイク、自転車に適用されます。
自動車教習所では、一時停止の停止時間について3秒を目安としており、停止線の手前でしっかりと停止したうえで周囲の安全確認をおこなう必要があります。
そうしたなかで、前述のようにトラックやバスなどの商用車では、ときおり「多段階一時停止をおこなっています」といったステッカーが貼られています。
SNSを見ると、多段階一時停止について、「安全のために多段階一時停止心がけている」という運転者もいれば、「多段階一時停止ってなに…?」という声も見られ、すべての運転者に認知されているとはいえません。
多段階一時停止とは、一時停止が必要な場所において、決められた停止位置で停止するだけでなく、さらに、安全のために2回、3回と、複数回停止する停止方法のことです。
この多段階一時停止について、栃木県那須烏山市の烏山自動車学校の担当者は、以下のように話します。
「交差点の状況によっては、多段階一時停止が必要になる場合があります。
停止線の位置で遠くまで見通せる場合には問題ありませんが、とくに見通しが悪い交差点では、安全確認のためにおこなったほうが良いでしょう」
また、多段階一時停止は、各都道府県の警察署でも推奨しており、例えば、島根県警は次のように呼びかけています。
「一時停止規制のある交差点では、『1.停止線で停止』『2.見せるための停止』『3.確認するための停止』をして、出会頭事故を起こさないようにしましょう」
このように、多段階一時停止では、基本的に計3回の停止が求められており、決められた停止位置で1回、そして歩行者や自転車に自車の存在をアピールするために1回、さらに安全確認がしっかりおこなえる位置で1回停止してから進行するというものです。
さらに、本来であれば、歩行者は一時停止のルールに則る必要はありませんが、出会い頭に事故の危険性があるのは歩行者も同様であるため、交差点付近ではしっかりと安全確認をしながら通行するように心がけ、必要に応じて多段階一時停止もおこないましょう。
交差点で”見えなきゃ止まる”のはいたって普通の話。
壁に隠れて見えないのに一旦停止で一回止まって終わりというのはバカだろう。
まだワンボックスみたいな車ならまだしも、ノーズがあれば見えるとこまで行けばノーズが交差点に進入するいきなり進入したら出会い頭の事故になるから、少しずつノーズを見せて進入すれば最終的に”多段階一時停止”になるだろう。