「どこでもサウナ」誕生! 路線バスがサウナに大変身!? なぜ世にも珍しいサウナバスが誕生したのか
大阪にあるリバースが、移動型サウナバス「サバス」の製作を発表しました。このバスの製作背景にはどういったものがあるのでしょうか。
バスでサウナが楽しめる!?「サバス」の正体とは
大阪府にあるリバースは、日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」と連携し、バスを活用した移動サービスとして、本格的なサウナが体験できる移動型サウナバスを2021年11月4日に発表しました。
このサウナバスは、兵庫県を拠点に置く神姫バスで運行していた路線バス(現在は引退)を移動サウナに改造したもので、サウナバスを略して「サバス」と名づけられています。
車内には、バス車内の雰囲気を残した休憩スペース兼運営用事務スペースと、本格的な薪ストーブを用いたサウナ室の構成となっています。
サウナは、場所によって室内に置かれている熱されたサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させることで、サウナの室内温度や湿度を上げて発汗作用を促す「ロウリュ」と呼ばれる入浴方法があります。
そんななか、サバスではバスに設定されている降車ボタンを押すことで、ロウリュが体感できる「押しボタン式のオートロウリュ(通称:蒸気降りますボタン)が装備されています。
また室内には、従来のバスに備わっているつり革や座席配置、正面の上部の運賃表示器もそのまま残されているなど、路線バスの名残を活かしたデザインとなっており、バスの雰囲気を楽しみながらサウナを楽しむことができます。
サバスは2022年2月に完成予定となっており、完成後は大型駐車スペースのある施設やアウトドア施設、起業や事業者向けに車両を貸し出す予定です。
サービス開始後は、プールを設置して水風呂として使用するほか、川や湖を利用してサウナと水風呂を交互に楽しめる企画を予定しているといいます。
サバスの制作背景について、リバースは次のように説明しています。
「もともとバス事業者は、自家用車の普及や人口減少による利用者の減少という課題を抱えていました。
そんななか新型コロナウイルスの感染が拡大し、移動自粛やリモートワークによってさらなる影響を受けています。
そこでバス会社の資産であるバスならではの広い空間、単なる大型移動車両にとどまらない価値があると考え、まずはバス車両利活用の可能性、おもしろさを『サバス』で実証したいと考えました」
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リバースは、代表である松原安理佐氏が神姫バスに勤めており、バスの移動型サービスの可能性を感じ、2021年5月に神姫バスから出向起業して、設立されました。
社名の由来には、「RE BUS(バスの再生)、RE BIRTH(生まれ変わらせる)」という意味からつけられており、サバス以外にも託児所バスやシャワーバス、店舗型バスなどあらゆるサービスの展開により災害支援や社会課題への解決の実現を目指しているようです。
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