99台限定の「NISMO400R」は億越え!? 25年ルール解禁! 米国上陸第1号車とは

もはや手が届かない? スカイラインGT-Rの値段は世界で高騰!

 製造から25年を経て、「解禁」となったNISMO400Rのアメリカ上陸第一号車を販売したのは、カリフォルニア州サイプレスにあるトップランクUSAという会社です。

 すでに売約済みということですが、気になるのはその価格です。

 1996年に1200万円という高額なNISMO400Rが25年を経てアメリカに輸入され、一体いくらで販売されたのでしょうか。

 トップランクUSAに聞いてみたところ、「価格は非公開」とのことでしたが、担当者は次のように話してくれました。

「クルマ自体はすでに弊社のお客さまに売約済みです。

 金額に関しては非公開になりますのでお伝えできませんが、数年前、NISMO400Rは7000万円で取引されていたケースがありました。

 古い情報なのであまり参考にならないと思いますが…高額なこと間違いありません。

 輸入したのは2021年9月で、ホームページに入荷したことを伝えた際には、電話やEメールでの問い合わせがすごい数で来ていました。

 しかし多くの人々にとっては夢のまた夢のような金額に感じたと思います」

 コメントにあるように数年前には7000万円で取引されたということもあり、現在であれば1億円超でも不思議ではありません。

400馬力を誇るエンジンを搭載した「NISMO 400R」
400馬力を誇るエンジンを搭載した「NISMO 400R」

 また、国内のGT-R専門店にいくつか聞いてみたところ、次のように話してくれました。

「NISMO400Rが中古車市場に値段をつけて売り出されることはほとんどありません。

 100台以下の生産台数という超希少車であるため市場に出る前にオーナー同士の個人売買や、専門店とオーナーの間で売買契約が完了しているケースが多いからです。

 数年前までは価格をつけて販売されることもありましたが、現在は中古車雑誌などに出ることもないでしょう。

 あったとしても「応談」となっているので結局は相場であっても正確な金額が一般公開されることはないでしょう」

※ ※ ※

 近年、米国を中心に1990年代の日本製スポーツカーは大変な人気となっています。

 その筆頭がR32・R33・R34のスカイラインGT-Rです。

 R34の25年ルール解禁は早くても2024年1月以降となり、米国で合法的に輸入販売が開始されるまでには2年以上あります。

 米国でもっとも多い台数のスカイラインを扱う前出のトップランクUSAでは、売約済みの車両含め解禁前の車両を日本やカナダで保管し、25年ルールが適用される時期にアメリカに輸出するシステムを採用しています。(カナダでは25年ルールが15年で解禁)

 米国上陸第一号となったNISMO400Rも同様の方法で、解禁となる2021年9月までカナダ国内で保管されていました。

 日本にあるトップランクUSAの保管場所にはたくさんのスカイラインが解禁を待って良い状態で来るべき時を待っているそうです。

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【画像】たった99台しかない「NISMO400R」 米国に上陸した第1号車が凄かった!(17枚)

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Writer: 加藤久美子

山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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